京都産業大学 経済学部の皆さんへ向けた「社会デザイン特別講義」に、弊社伊藤が講師として登壇させていただきました。

社会デザインとは、現代社会が抱える様々な課題の解決、および多様性に富んだ持続可能な社会の仕組みづくりを考え実践する取り組みのことです。
「公認会計士」「税理士」として活動する自身の経験や、「仕事」「家事」「出産・育児」「介護」など働く女性が抱える「生きづらさ」を解決・応援する、弊社伊藤が代表を務める「クロスオーバーネットワーク」などについてお話をさせていただきました。
クロスオーバーネットワークとは?
士業の連絡ネットワークとして2011年に発足。現在は士業のみならず、年代、業種、キャリアに対する考えの異なる女性たちの交流を中心に活動。垣根なく、利害なく、社交辞令なく、自由に意見交換ができる働く女性の「居場所」。第7回地域再生大賞「優秀賞」受賞。
クロスオーバーネットワークの女性メンバーを中心に結成した「女性による女性のため」の起業支援サービス「ブルームマネジメント」など、多岐にわたって活動を展開中。

質疑応答の時間で学生さんからいただいた素敵な質問をいくつかご紹介します。
Q.結税理士法人では、起業準備段階から事業拡大、上場支援まで、企業の成長段階ごとに支援内容を変えている点が印象的でした。特に、会社の規模や将来像によって「必要な会計・税務の形が異なる」という考え方に興味を持ちました。実際に支援を行う中で、起業したばかりの経営者が最も見落としやすい課題はどのようなものがありますか?
- 一番多いのは、「利益」と「お金」は違うという点です。売上や利益が出ていても、入金タイミングや税金準備の関係で資金繰りが苦しくなることがあります。また、起業直後は「全部自分でやらなければ」と抱え込みがちですが、実際には人に相談したり、小さく試したりすることの方が大切です。経営は頑張ることより続けることの方が難しいと感じています。

Q.女性のために働ける女性が多いことで社会はより素晴らしいものになるだろうと感じました。公認会計士や税理士、ファイナンシャルプランナーとして活動されていると思うのですが、今後AIに仕事は取って代わられると思いますか?独占業務の中でもコンサル業務は続くにしても会計などはどうなのだろうと思いました。
- AIによって、会計入力や申告書作成などの作業はかなり自動化されると思います。ただ、「この会社は本当は何に悩んでいるのか」を読み取ったり、経営者の不安を整理したりするのは、まだまだ人間の役割です。数字を見る仕事ではありますが、実際には人を見る仕事でもあります。これからは、AIを使いこなす力と、人から信頼される力の両方が必要になると思います。

本質を突いた質問をいただき、ご自身の将来や社会と真摯に向き合っておられることが伝わってくると同時に、公認会計士や税理士の仕事に興味を持っていただいていることも嬉しく思いました。
学生の皆さん一人ひとりが感じている社会課題に対して、ご自身の果たしたい社会的な役割が見つかるきっかけとなれば幸いです。