毎月第3水曜日、エフエム京都にて、結税理士法人ならびにブルームマネジメントでお送りしているラジオコーナー「Blooming Design」に弊社伊藤が出演いたしました。
こちらのコーナーでは、起業を目指す皆さんに向けて、ブルームマネジメントの各士業の専門家より、「起業において何をすべきか」をお伝えしています!
第83回目は、「起業3年目を乗り切るには」をテーマにお話ししました。
ブルームマネジメントとは?
弊社伊藤が代表を務める京都を中心に活動している女性士業の専門家チームです。個人事業主として開業経験のある、幅広いジャンルの専門家が所属。起業を目指すお客様の想いに寄り添いながら、一つの窓口で、創業に必要な各種手続きをスムーズかつ丁寧にサポートいたします。起業に関するさまざまなプログラムや交流会も実施しています!

少し古いデータですが、2006年版の中小企業白書によると、起業後1年以内にその30%弱が廃業し、3年以内に約50%が廃業するとされています。 この廃業率は起業から年を経る毎に低くなっていくため、起業3年目を乗り切ることが、商売を軌道に乗せる一つの目安といえます。
なぜ3年以内に半数が廃業してしまうのか?
起業して計画通りに売上が上がらない場合、準備したお金が3年以内に尽きることが多いからです。
起業するにあたっては、仮に売上が全く上がらなくても、少なくとも1年、できれば3年は生活していけるお金を貯めておくことが望ましいです。その上で、事業に使う資金を準備する必要があります。
この事業資金について、全てを個人的に用意できないのであれば、金融機関から融資を受け不足を補うのが一般的です。金融機関は起業する人に対して、創業融資という特別の融資を行ってくれます。
きちんとした事業計画があれば数百万円から、場合によっては千万円単位の融資を受けることができます。ただし、その後思うように事業が進まず3年で資金が尽きかけた時に、追加の融資を受けることは難しくなります。
「創業融資」と「追加融資」の違い
起業時の創業融資は、商売を始めていない状況で事業計画を審査することになりますが、事業開始後は、事業の実績を審査することで融資の可否が判断されます。実績が判断材料となりますので、3年間もし事業が思うようにいかなかった場合、事業に追加で融資を・・・というのは難しくなるということです。
こういった事態を招かないためには、起業にあたり、事業内容について十分な下調べと準備を行い、資金もある程度余裕を持って準備しておくことが重要です。

「開業前の準備」と「資金計画」が非常に重要
良い商品やサービスさえあれば何とかなる、と思われがちですが、実際にはそれだけでは難しい可能性もあります。例えば、誰に売るのか、競合と比べて何が強みなのか、どのように集客するのか、毎月どれくらい経費がかかるのか、といった点を事前に、かなり具体的に考えておく必要があります。特に創業直後は、思ったほどすぐに売上が立たないケースも多いです。
実際、起業相談に来られる方の中には、「借金は嫌いなので創業融資は受けたくありません。」とおっしゃる方も時々おられます。借金、と考えると躊躇してしまいますよね。ただ、資金が足りなくなっては商売を続けられませんし、商売を始めてからでは、創業融資を受けるのが難しいということで、先を見据え、余裕のある資金計画が必要です。困ってから動くのではなく、余裕を持って起業時に相談することも大切ですね。
自分自身の「棚卸」を行う
会社などで、店舗や倉庫にある商品を一つ一つ実際に数える作業のことを棚卸(たなおろし)と言います。会社は、仕入れた商品の数、売れた商品の数を記録しています。そのため、店舗や倉庫にある商品についても、それらの記録を足し引きすれば、実際に数えるまでもなく、現在あるはずの個数はすぐに計算でわかります。
これはあくまで「あるはず」の商品の数であり、実際に「ある」商品の数ではありません。もしかしたらなくなってしまっている商品もあるかもしれません。そこで、定期的に実物を人の目で見て数えることで、実際にある商品の数を明らかする、棚卸を行っていくわけですね。
さらに、全ての商品を人が見ることにより、汚れたり、壊れたり、時代遅れになったりして売り物にならなくなった商品を発見することもできます。こうして、売り物として本当に会社の役に立つ商品として、どのような商品がいくつあるのかが正確に把握できるのです。
この会社を自分に置き換えて考えてみるのが「自分の棚卸」です。
会社における商品は、自分の場合には、これまで積み上げてきた経験やキャリア、持っている資格や知識、特技、さらには自分自身のキャラクターや性格になります。これからの事業を行うにあたっての強みになる、自分にしかない特性を可能な限り挙げてみましょう。
自分がこれから進んでいく道における自分の強みを把握する作業が「自分の棚卸」です。
自分に適した商売のやり方を考える
ここでは起業するにあたっての「自分の棚卸」を考えてみます。商売での成功の秘訣は「何をやるか」ではなく「どうやってやるか」であると言われます。しかし、どんなに上手なやり方があったとしても、自分の持っている能力や経験でできないやり方では、うまくいきません。営業から人脈や販路を築くのが得意な方もいれば、ものづくりや管理サポートが得意な方、それぞれ異なります。
だからこそ「自分の棚卸」を実施して、自分に適した商売のやり方を考える。起業するには、まず自分自身を見つめ直して、自分の魅力や強みを把握し、それを存分に生かすということが大切です。
逆に言えば、自分に足りない箇所を、外部の専門家や協力者に補ってもらうことが必要になりますね。分業と協業によって事業は大きくなっていきますから、どこを自分自身が担当し生かし、伸ばし、逆にどこは他人に任せるのかを考えていくのも、起業家にとって重要な作業になります。
ぜひ一度立ち止まって、ご自身を見つめる時間を作ってみてください!
今回は、「起業3年目を乗り切るには」についてお話ししました。
毎月第3水曜日にお届けする起業を目指す皆さんのためのコーナー「Blooming Design」。次回もお楽しみに♪