【新年度!これから起業したい人へ専門家からアドバイス】(弁護士・八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。

今回のテーマは、「新年度!これから起業したい人へ専門家からアドバイス」。

私、今年4月1日に事務所を独立しました。

「起業」は新しく事業を始めることで、私の事務所「独立」(弁護士業はすでにやっていて、事務所を新しく立ち上げること)とは違います。

それでも、「独立」の大変さを実感中で、ましてや、事業を新しく始める「起業」は大変だ!という認識のもと、このブログを書いていきます。

 

一事業者として

 

「専門家として」の前に、「一事業者」(私も個人事業主で「一事業者」です。)として、コメントしますね。

起業したい人へのアドバイスとして、最も基本的なことで最も大事なことは、起業への「覚悟」を持っているかを、再度、確認してほしい、ということです。

 

現実逃避や暇潰しで「起業」を考えている場合は、起業を考え直す方がいいと、私は思っています。この「覚悟」がぶれると、起業に伴う苦難を乗り越えられないですよね。

もちろん、有り余る財力があり、赤字を垂れ流してもOKという場合は、現実逃避や暇潰しで起業してもらっていいと思います。

 

 

専門家として

 

専門家・弁護士としてのアドバイスは、「契約書等は、押印する前に、一度目を通してください。」ということにつきます。

起業される際は、賃借物件の賃貸借契約、取引先との業務委託契約、色々、契約書等に押印する場面があると思います。起業する際は、「定型的な内容だし、大丈夫でしょ。」と、あまり内容を見ないまま押印してしまう場合が多いと思います。

 

しかし、後々、取引先と取引条件でもめた際、よく読んでいなかった取引先との業務委託契約書にこちらに不利な条件が書いてあった・・・という事実が判明。こういうこと、後から後悔しても遅いです。

自分で「こちらに不利なこと書いてないかな?」という視点をもって契約書を一度読むだけでも、契約書の不利な点に気づき、不利な内容の修正提案ができます。不利な条件を修正しようとしてくれない相手の場合、その契約をしないという選択肢を選ぶことができます。

 

契約書を読んでもチンプンカンプンの場合は、弁護士に契約書の確認を依頼することをお勧めします。

 

まとめ

 

起業する際は、夢いっぱいで、物事を楽観的に考えがちです。

でも、その楽観的な考えが、後から発生するかもしれないトラブルを大きくするかもしれません。

起業に水を差すアドバイスかもしれませんが、これが専門家の役割ですので、耳を傾けてくださるとうれしいです。

 

 

 

弁護士 八ツ元優子