公認会計士・税理士という職業柄、沢山の経営者や、経営者になりたいという人達にお会いしてきました。
何年か後に商売を大きく成長させた人も、うまくいかずにやめてしまった人もいます。そうした中で、商売を成長させる経営者には共通する特徴があると思うようになりました。
ここでは食事会を例にして説明します。
幹事を引き受け、出席の可否をメールで問うと、１日か２日で素早く返事をくれる人もいれば、何日待っても返事をくれない人もいます。その人に電話で直接問い合わせても「行けたら行きます。」と曖昧な返事です。
出席人数が決まらないので飲食店に予約を入れられず、幹事として困ってしまいました。
成功した経営者に共通する特徴は、返事が早く明確なことです。
返信が必要なメールであれば読んですぐに返信します。そして「行けたら行きます。」などと曖昧な返事はせず「行きます。」「行けません。」と明確な返事をします。
このようにできる理由は、一つには自分が今何をすべきかが明確にわかっていることと、もう一つには相手の立場に立って考えることができることだと思います。
今何をすべきかが明確なら、それに照らして問い合わせへの返事を考えられます。
また、遅い返事や曖昧な返事は、相手を困らせることになりかねません。相手の立場に立って考えれば早く明確な返事をするはずです。
これを、商売の話に当てはめると、今何をすべきかが明確なら、余計なことをせずに今すべき取引に集中できます。また、相手の立場に立って考えることができるのなら、取引先としても取引がしやすいので取引は増えていきます。
商売は成長していきますね。 経営者を志している人は、返事は早く明確にと心がけてみてはいかがでしょう。そのためには、自分は今何をすべきかをしっかり考えて明確にすることが必要ですし、また、相手の立場に立って考えてみることも必要です。
公認会計士・税理士 伊藤弥生