【私の2017年、2018年 #1】平成の歌姫と共に(伊藤弥生)

クロスオーバーネットワークの伊藤弥生です。

 

2017年9月20日の夜、私にとってはビッグニュースが飛び込んできました。
安室奈美恵の引退!!

 

小室哲哉プロデュースを離れてからは、追っかけることはなくなりましたが、少なくとも1900年代の後半は毎日のように歌を聴いていました。

 

当時は好きだったなぁ・・・
♩夢なんて見るもんじゃない、語るもんじゃない、叶えるものだから♬とか♩世の中かっこつけてて、それよりかっこよくなきゃいけない、もし飛び出るんだったら・・・♬といった歌詞は「自分の道を信じ、強く生きる」という私の生き方に関する考え方を形づくってくれました。

 

まさに多感だった時期に寄り添ってくれた平成の歌姫です。

 

ただ、ニュースを観ていて、「昔と変わらないスタイルを維持し・・・」なんてやっていましたが、それには違和感を抱きました。

 

安室ちゃんは昔のままじゃない、やっぱり変わっています。
もちろん、その時代時代の最先端として輝きを放っているのですが、引退発表を機にライヴの模様をワイドショーで見る度、やっぱり声が変わったなぁ、と。

 

確かに上手くはなっているのですが、昔のようなどこか荒ぶったハリのある声ではありません。体型も鍛え上げられてはいるのですが、やはり少女のモノとは違います。

 

 

これは、衰えたとか、昔が良かったということが言いたいのではありません。

あの頃の安室ちゃんはもういないということに改めて気づいたのです。

そして同時にその頃の私ももう過去だっていうことも。

 

安室ちゃんのパンツスーツに憧れていた私(私はパンツスーツを女性の仕事着として定着させたのは彼女の功績だと思っています)。
カラオケで安室ちゃんのPVに合わせて、無邪気に歌って踊っていた私。
プリクラのお絵かきタイムに命をかけていた私。
そして、時間が有限であることを頭では分かっていても体では分かっていなかった私。

 

今まで恥ずかしい話、ずーーーーーっと前だけを向いて走ってきました。
そんな私が初めて過去を振り返り、懐かしく切ない思いに駆られました。

 

 

年齢を重ねるということは、良い経験もそしてそれ以上に辛く悲しい経験も数多く積み重ねるということ。
そして努力してもかなわないことや理不尽なことも世の中にはたくさんあることも十分に理解できるようになります。
この積み重ねてきた経験と理解こそが、これから始める新しいことにブレーキをかけることになります。
どうせやっても無駄でしょ、と。

 

そんな2017年の終わり、ネットニュースで叶姉妹の言葉と出会いました。

 

現実には、
怖れるものなど
何もないのです。

怖れは、
記憶や想像によって
現実に投影されているからです。

まだ定まらない未来に
「恐れ」と「あきらめ」を
抱くとき、
ひとは、
みずからの「芽」を
つんでしまうこともあると
心しましょう。

 

ふと心が軽くなりました。
変えられない過去と、努力によって姿を変えることができる未来。
経験と過去の理解によって未来が束縛されないよう、やっぱり前を向いて進んで行こうと。

 

安室ちゃんも2018年9月16日までは「できる限りの事を精一杯し、有意義」にやっていきたいと言ってます。

 

私の挑戦はまだまだ続きます。
2018年も感傷に浸ることなく、攻める姿勢は崩さず、思いっきり走って行きたいですね。

 

お次は、八ツ元優子さん。よろしくお願いいたします!

クロスオーバーネットワーク/伊藤弥生