第1回目・2回目の講義お疲れさまでした!

はじめてブログ投稿いたします、公認会計士の伊藤弥生です。
これから11月15日の本試験まで定期的にお送りしますのでどうぞよろしくお願いいたします◎

■ 第1回目・2回目の講義お疲れさまでした。 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

いよいよ簿記講習会が始まりました。
お仕事帰りに勉強をするというのは、体力的にも精神的にも辛いことがあるかとは思います。
しかしながら、勉強を始めるときに抱いた「頑張るぞ」という気持ちを強く持って最後まで頑張って受講してくださいね。

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さて、第1回目の講義のポイントは「仕訳」と「転記」です。
特に「簿記は仕訳に始まり仕訳に終わる」というくらい、簿記において仕訳は大切な作業になります。

仕訳のポイントは、「どの勘定科目が」、「増えたか減ったか」をまず考えることにあります。
初めは必ず現金がからんできますので、現金の増減を手がかりに考えてくといいでしょう。

次はその勘定科目が簿記の5要素(資産、負債、純資産、収益、費用)のどれに該当するのかを把握し、増加(もしくは減少)を右と左のどちらに記載するのかを考えます。
記載場所は、その増加が貸借対照表・損益計算書における定位置と関連づけられます。
※簿記は帳簿記入のルールです。まずは、そのルール(将棋のコマの動かし方と同じですよね^^)を面倒くさくても覚えてくださいね。

次は「転記」です。
転記は「仕訳の借方は勘定科目と同じ勘定の借方に、仕訳の貸方は勘定科目と同じ勘定の貸方に、日付、相手科目、金額を書き移す」というルールをしっかり守ってください。
※勘定記入については別途取り扱いますので、まず転記とは、「仕訳の結果を勘定に移すのだ」という考え方をしっかりと意識しておいてください。

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次に、第2回目の講義のポイントです。
商品売買の処理については、分記法と三分法がありますが、実務上・検定試験上どちらにおいても大切なのが三分法になります。

2回目の講義で一番大切な論点が「掛け」による売買。
三分法では商品を購入したとき(仕入れたとき)は仕入(費用)勘定を増やし(借方!)、商品を販売したときは売上(収益)勘定を増やす(貸方!)のだという基本ルールを覚えた上で、債権・債務の関係を意識しましょう。
掛けとは商品を今受け渡すが代金は今は受け渡さない、後で受け渡すという取引ですから、商品を売った側は売掛金(後で代金をもらえる権利:債権)が商品を仕入れた側は買掛金(後で代金を支払う義務:債務)が出てきます。

次に、手付金(内金)を授受する際に出てくる前払金・前受金。
注文をしただけでは、仕入や売上はたちません。あくまでも商品を受け渡したタイミングで仕入や売上が計上されることを意識してください。
それまでに渡した代金は「前払金(資産)」、受け取った代金は「前受金(負債)」で処理することになります。

3点目は返品・値引。ここではいきなり返品・値引きの仕訳を考えるのではなく、いったん仕入れたとき・売ったときの仕訳を考えてその上で仕入れたとき・売ったときと貸借の科目を入れ替える仕訳をするのだ(逆仕訳)と考えるようにすると間違わないかと思います。

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少し長くなりますが、初回ですので、復習の仕方についても書いておきます。

まず、テキストを一読します。
これは講義を受けたらできるだけ早く取りかかります。
講義の内容を覚えている内に、今一度しっかり読み返し、内容を確認します。
※特に、講義中にマーカーを引いてくださいと指示した部分を入念に、意味を確認しながら読みましょう。

次に、問題を解きます。
特に基本例題は良い問題が揃っているので必ず解きます。
問題を解く際には初めは答えを見ずに解いてみて、分からなければテキストの該当箇所を確認したり解答を見てなぜそのようになるのかを考えるようにします。
また、良い問題は何度も解き直し、確実に身につけるようにしましょう。
(一度解いただけでは知識は定着しません!)

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回のブログも宜しくお願いします!

公認会計士・税理士 / 伊藤弥生