税理士の選び方 – 起業するってどういうこと? vol.07

前回、起業直後の経理や給与計算を社外の専門家にアウトソーシングするのも一つの方法だと説明しました。
では、どうやって専門家を選ぶのか、ここでは、経理について考えます。

まず、アウトソーシングする具体的な業務です。会社によっては、請求書の作成や請求代金の回収確認といった営業事務を経理で行っていることもありますが、営業事務は現業部門との密な連絡が必要なため、一般的にはアウトソーシングには不向きです。経理でよくあるアウトソーシングは、会計や税金計算を税理士に任せるというものです。

いい税理士の見分け方

では、どのような税理士に頼むかということですが、これは、あなたが話しやすい税理士ということになります。
起業当初は日々わからないことが出てきます。その時に、気軽に聞けて、かつ、聞きたかったことに答えてくれる税理士です。

人それぞれ話し方に癖がありますので、自分の説明が通じやすい人と、通じにくい人がいるかと思います。逆に、相手の説明も、わかりやすいと感じる相手とわかりにくいと感じる相手がいるかと思います。自分の説明が通じやすくて、相手の回答がわかりやすい、そんな税理士を見つけられたら良いですね。

起業セミナーや税務相談などで話をきいてみて気が合いそうな税理士を探してみるのも良いでしょうし、税理士のホームページを見比べて探してみるのも良いでしょう。また、すでに税理士を頼んでいる知り合いがいたら、意見を聞いてみるのも良いと思いますよ。

それと、もし、あなたの事業が特殊な事業でしたら、その事業に詳しい税理士に依頼するのが良いです。

今必要な質と量を把握しましょう

また、料金については、税理士のサービスも、他のサービスと同様、料金とサービスの質と量は比例します。
簡単な作業を少しだけ依頼するのなら料金は安いでしょうし、高度な作業を沢山依頼するのなら料金は高くなります。
そこで、税理士に依頼する時には、会計のどの作業を社内で処理し、どの作業を税理士に依頼するのか、どの税金の届出や申告書の作成を税理士に依頼するのか、それで料金はいくらか、具体的に話を聞いて納得のいく税理士に依頼すると良いでしょう。