新型コロナウィルス禍の中で感じたこと(本村綾乃)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの本村綾乃です。
今回、次回と自由テーマとのことですので、今回は最近の新型コロナウィルス禍の中で感じたことを書きます。

 

経営者の危機管理

 

私の関与先は介護施設や障害福祉サービスが多いのですが、業種の性質もあって、感染拡大防止には非常にナーバスになっています。
放課後等デイサービスを運営しているシングルマザーの経営者さんは、まだ、事態がここまで深刻になる以前の段階で「人には大げさだって笑われるかもしれないけれど、娘(小学生)としばらく会っていないんです。」と話していました。

もちろん娘さんのためもありますが、自身が感染したときの経営リスクを考えてのことでした。
私は、経営者はここまで自分を律するものなのだと感服しました。

 

また、ある介護施設の経営者さんのところに捺印をいただきに伺おうとしたところ、部外者は受付窓口への出入りさえも禁止したと言って郵送でのやり取りとなりました。
呑気にお伺いしたいなどと言った自分を恥ずかしく思いました。

 

行きつけの美容院の経営者さんは、2月頃からこの事態を何となく予測していて、早くから税理士に助成金や補助金について相談し、もれなく利用する計画です。
従業員の健康やシフトの管理、営業自粛のタイミングの図りかたなど、常に先手先手を打っている印象です。
小さな美容院ですが、地元密着で親子3代で利用しているお客さんがいるなど、激戦区にありながら長く続いているところの経営者さんはやはり違うのだと思いました。

 

経営者の孤独

 

経営者は孤独だと言われます。今の状況下、それを身に染みて感じている経営者さんは多いのではないかと思います。
自分だけが必死になっていて、従業員からは自分ほどの危機感が感じられない、と。
でもそれは、いたしかたのないことなのです。従業員に必死になれということのほうが無理な話。

 

でも、経営者も人ですから、ガス抜きは必要。そういうときに話の通じる同業や私たち専門家をうまく使ってもらえたらなと思います。

 

先の放課後等デイサービスの経営者さんとは仕事の話の他に少しばかり話をしたのですが「長話になって申し訳なかったけれど、いろいろ聞いてもらってありがたかった」と言ってもらいました。嬉しかったですね。

 

行政書士 本村綾乃