情報の真偽は冷静に判断を(公認会計士・税理士/伊藤弥生)

新型コロナウィルスの感染拡大のニュースが連日流れています。
自分の健康を守るためにも、周りの人の健康を守るためにも、どうやって予防するのかとか、体調が悪くなったらどうすれば良いのかといった情報については、常に最新の情報に注意しておきたいものですね。

 

その際、情報の真偽を慎重に判断することが大切です。

今は、スマホを使ったSNSで個人が簡単に情報発信できる時代です。これは素晴らしいことですが、発信される情報が全て正しいとはいえないようです
うっかり勘違いした情報を発信してしまうこともあるようです。
センセーショナルな情報に触れた時ほど冷静になり、その情報は本当だろうかと考える余裕が欲しいですよね。

 

最近は、ラジオ、テレビといったマスメディアで流れる情報よりも、SNSで流れる情報を信頼する人が、若い人を中心に増えているそうです。
マスメディアとSNSのどちらが信頼できるのかなんてことは、その国の政治体制などに左右されるでしょうから、ここで論じるつもりなどないのですが、日本の現状でいえば、センセーショナルな情報に触れたら、両方確認してみようといった冷静な態度は必要ではないでしょうか。

 

例えば、外出は安全なのか危険なのか、SNSとマスメディアとで正反対の情報が流れていることもあるかもしれません。
何が正しい情報か、冷静に判断したいですね。

 

でも、自分で判断するなんて面倒なので、正しい情報か否か誰かに保証して欲しいなんて言い出す人もいるかもしれません。
じつは、公認会計士が行っている仕事は、情報が正しいことを保証する仕事です。企業が公表する決算の情報が正しく作成されたものであることを、監査を行った上で保証します。

 

では、ニュースも誰かが監査を実施して情報の正しさを保証するというのはどうでしょう。
でも、監査には時間がかかります。

本日のニュースは、監査実施後の3週間後にお知らせしますなんてことになったら、そんなニュース誰も欲しがらないですよね。

 

公認会計士・税理士/伊藤弥生