【成功する起業のポイント ①新規性その2】 (弁護士・八木香織)

こんにちは。クロスオーバーネットワークの八木香織です。

街かど起業ウオッチングが趣味の私は、弁護士としての業務の合間も商店街などをウロウロしています。「なぜ私はこの店に来たのか」をキーワードに、街かどにある小さなお店を見ながらそんなお話が出来たらなぁ。前回に引き続き「成功する起業のポイント」街かど起業ウオッチング編第2回です。

 

成功する起業のポイント

 

街には起業のアイデアがいっぱいと言っても、ただ漠然と歩いていてもアイデアは見つからない。そこで、街かど起業ウオッチングのポイントのおさらいから。

前回は成功する起業の4つのポイント①新規性②市場性③成長性④実現可能性のうち、新規性についてお話しました。これだけ聞くとなんだかかっこいいですが、私が「黒カレー」「欧風カレー」というのぼり旗に、何か新しくておいしいカレーが食べれるんじゃないかと期待して、その店に入ってしまったという小さなお話。モノがあふれ店が乱立する中で、商品に目新しさがないと人は立ち止まってもくれない。まずは店の前で立ち止まってもらうためにも①新規性という観点は重要だ、というお話でした。

 

で、いよいよ今回はブログ初の実食レポート。新規性ってなんだ?ってお話をもうすこし。。

 

新規性その2

 

のぼり旗につられてお店のドアを開けると、カウンターに6席、奥にテーブルが一つのこじんまりした店内。カウンターの中から店主らしい人が笑顔で迎えてくれました。店主のいでたちは、狭い店にはそぐわない?真っ白なコックコートとコック帽子。ムムム、これは期待できるかも。

何はともあれ、注文注文。チキン、野菜などいたってシンプルなメニュー。スペシャルやモツなど気になるものはあったけど、店主の勧めもあって、この店の定番のチキンに決定。
登場したカレーは、その名の通り真っ黒。ライトに照らされてつやつやした感じ。カレーと一緒に小さなお皿になにやらポチョとしたもの。これはサワークリーム。途中で加えると味が変わってまた楽しいですよ、と説明される。なるほど、さすが欧風カレー。

 

と、感心してばかりいないで、さっそく実食。一口食べてびっくり。はじめはまるでデミグラスソースのような甘さが口いっぱいに広がって、そのあとからこれぞスパイスカレーという香りとけっこうな辛味がやって来る。普通ならここで終わるところが、またまた優しい甘みがやってきて、口のなかをマイルドに。思わず、こりゃ美味しいと呟いてしまいました。サワークリームを加えてみると、柔らかな酸味で、甘みと辛味が奥行き増す感じでこれまた美味。

 

まとめ

 

で、それからも何度か通い店主と話すうちに、初めて訪れたときの謎が解けてきました。店主はもともとフランス料理のシェフをされていて、大学でも教鞭をとられていたとのこと。コックスーツやコック服はその時の習慣。また、ベースにフランス料理のフォンから作っていること。サワークリームについても、ヨーロッパではスープをはじめいろいろなものに使われていることなど。

 

で、思うんです。新規性って目新しさももちろん大事。「これ新しいかも」って思ってもらうことは、大事。それがなければ、小さなお店になかなかお客は来ない。でも、「これ新しい」って思ってもらわないと何にもならない。

本物だって感じてもらうこと。それは技術だけじゃなくて、店主の想いだったり、それこそ経験だったり。来てくれたお客さんに商品を通して、それを感じてもらう。それこそが、新規性の一番の目的だと思います。

 

弁護士 八木香織