【弁護士の専門分野について】(八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。

今回は、弁護士の専門分野について書きます。

「先生の専門分野は何ですか?」という質問はよく受けます。
弁護士になりたての頃は、この質問に困っていました。
今でこそ、「会社関係の仕事が多いので、取り立てて専門というなら会社関係ですかね」と言えるようになりましたが、それでも、日々、知らない事、未経験な事に悪戦苦闘する日々です。

弁護士を利用する側にとっては、「専門性の高い弁護士に頼みたい」と考えますよね。
そこで、専門性の高い弁護士に出会う確率を少しでも高めてもらう為に、今回は、ブログを書いてみます。

 

勇気

 

専門性の高い弁護士に出会うには、「勇気」が必要です。

 

まず、弁護士との初回法律相談に辿り着くルートとして、
①地方公共団体が設ける法律相談に足を運ぶ
②弁護士の知り合いがいる友達から弁護士を紹介してもらう
③すでに知り合いの弁護士がいる場合、その弁護士に連絡する
というというパターンが考えられるかと思います。

 

そして、あなたが、相続の問題で法律相談をしたい場合、①~③のルートで初回法律相談をしている弁護士に「先生は、相続の事件をよくやりますか?相続は専門ですか?」と質問できますか?
質問できる場合、法律相談をした弁護士がもし相続に詳しくない場合、「この弁護士なら詳しいですよ」とか「相続に詳しい弁護士と共同受任できますよ」という話になりやすく相続の専門性が高い弁護士に出会える確率が高まります。

 

勇気・・・と言っても。

 

しかし、ここで、2つの意見が出てくるかな、と思います。
A「インターネットで相続に強い!と宣伝している弁護士或いは法律事務所に、初めから相談したらいい」
B「相続に詳しくないのに、弁護士が『相続に詳しい』と見栄を張ったら、どうしようもない」

 

Aについて、はい、その通りです。
インターネットで相続に強いと宣伝している弁護士や法律事務所なら相続に専門性を有する確率は高いです。
でも、インターネットで宣伝文句として「●●に強い」とアピールしている弁護士や法律事務所が「本当にその分野に力を入れて専門性を磨いているか?」と言われると、どうしても集客目的で宣伝している以上、「期待していたより、専門性は高くないな」ということが多いかな、というのが私の感想です。ですので、そういう弁護士や法律事務所に「すぐ、事件受けてください」と飛びつくのではなく、まず法律相談をしてもらい、そこで「相続事件をよくやりますか?」という質問をやはりした方がいいと思います。

 

B について、見栄を張ることの是非はさておき、これは困りますよね。
これについては、勇気をもって質問しても無駄・・・ということになります。
私は、こういう被害を避けるため、知り合いの弁護士を作るのが得策だと思います。

 

 

知り合いの弁護士を作ると・・・

 

まず、知り合いの弁護士自身が相続の専門性があまりない場合(専門性が高ければ、その知り合いの弁護士に依頼すればOK!)、その分野について専門性が高い弁護士を紹介してくれることが多いです。知り合いだと、(言葉は悪いですが)お金欲しさに無理して「私、相続に強いですよ」と見栄を張って、相続の案件を受けることは無いはずです。後でボロが出ますし。

次に、知り合いの弁護士がいるけど(その弁護士が相続について専門性が高くなく)他の弁護士を探す場合、まず、その知り合いの弁護士は、業界での弁護士の評判などを知っているので「その弁護士は辞めた方がいいよ」とか、具体的な弁護士の選び方について教えてくれる可能性があります。もちろん、弁護士も全ての弁護士の評判を知っているわけではありませんが、自分が弁護業をしている地域での悪評極まりない弁護士の名前くらいは、さすがに耳に入ると思います。

 

最後に

 

専門性の高い弁護士に出会う確率を高めるため、色々書きました。
でも、私が書いている専門性が高い弁護士=仕事に誠実に取り組む弁護士、に置き換えられます。弁護士も、全ての法律に熟知しているわけではないし、新人の弁護士は当然専門性がありません。それでも、一生懸命、依頼人の話を聞き、該当する法律や判例を徹底的に調べる弁護士が、依頼人を満足させる弁護士だと思います。
そのためにも、まず「勇気」そして、理想は、知り合いの弁護士を見つけてうまく弁護士を選んで欲しいと思います。

 

弁護士 八ツ元優子