【創業融資を受ける際、必要資金額はどうやって決めたら良いの?】(大嶋ひとみ)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの大嶋ひとみです。
今回は融資を受ける金額についてお話ししますね。

 

そもそもいくら必要?

 

創業融資を検討する際、いくら借りようかと迷っておられる方、いらっしゃると思います!
住宅ローンのように、必要なお金がびしっと決まっているわけではないですからね。

単純に考えると、

開業に必要な資金 - 自己資金 =  借入が必要な金額

ということになりますが、

 

私は、、
ちゃんと返済ができる自信がある金額
が借入の限度額であると考えます。

 

返済のことを先に考えると夢がないかもしれませんが、例えば2,500,000円を年利2%、10年返済で借りるなら、毎月返済はだいたい25,000円くらいです。

 

なんだ25,000円か、楽勝(・Д・)
と思われるかもしれませんが、この25,000円は売上から返済するのではなく、
売上から仕入や様々な経費や従業員や自分自身への取り分をすべて引いた中から捻出しなくてはいけません。

これって結構大変ですヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
しかも上の条件はかなり有利な条件。

 

もし金利の高いローンとかで借りてしまうと、金利をたくさん払わなくてはいけないので、ますます大変になります。

 

これは創業“あるある”なのですが、
これから創業するとき、どこに店舗を構えようか、どんな改装をしようか、どんな家具や備品を入れようかなど、いろいろと夢が膨らみますよね。

 

しかし実際開業する際、結果的に設備資金が当初の予算よりオーバーしてしまい、売上は変わらないのに、予定よりもたくさん借入をしたので、返済が大変で火の車(@_@)
という話は、実は結構よく聞く話です。

 

返せる金額を借りる。

 

当たり前ことですが、借りたお金を返済しなくてはいけない。

また、開業にあたってかかる設備資金は、お店の売上に直接結びつかない部分については、できる限りおさえるに越した事はないです。長い目で見て経費が節減できる設備なら話は別ですが。

 

そして開業にあたっては、設備資金だけではなく運転資金も必要なのも注意。
開業当初は固定費の半年分位は、運転資金として手元に確保しておきたいですね。

 

ですが、この運転資金も全て借入だけに頼ってしまうのは危険です。結局儲かってから赤字を穴埋めします、という資金ですから、軌道に乗るまでに時間がかかると、
これまた返すのが困難になってしまいます。

 

せっかく楽しく商売を始めたのに、借入の返済で火の車、なんて嫌ですよね。

 

だから何度もお伝えしているように、自己資金ってすごく大事なんです。

 

まとめ

 

返せる金額を借りる。
それを超えるような設備投資や高い固定費のかかるような商売なら、そもそも計画を見直すか、自己資金をもっと積むなど、考え直す必要があるかもしれません。

 

開業に必要な資金は、
設備資金+運転資金、自己資金との差額が借入金額です。

 

しかし借入は実際に商売をして具体的に返済するイメージをし、返済できる自信のある金額と考えてください。もちろん、金融機関の審査もありますが、、。

あとは、いざ!というときのために、商売に投入するための自己資金以外にも、生活のための貯金は確保しておきましょうね。

 

創業は予想外の事は必ず起こります。

 

それに備えるためにお金はたくさんあるに越した事はありませんが、借入に関しては返せる金額、という観点を持つことが重要です。

 

中小企業診断士/大嶋ひとみ