成長する会社の人材育成はここが違う!(社会保険労務士・八幡順子)

こんにちは!クロスオーバーネットワークの八幡順子です。

いろいろな会社経営の手法があるように、人材育成の手法も、さまざまです。
私個人が印象に残っているものをご紹介します。

 

6割任用

部長や課長など、部署のリーダーを、誰に任せるのか?
新しい事業を、誰に任せるのか?
すごく悩みますよね。
「うちはリーダーがいないんです。」
「任せられるような人材がいないんです。」
このような話をよく耳にします。

 

そりゃそうです。
「最初から任せられる人」なんて、いないのです。
まず任せてみて、できるようになるまで待つ。
これしかないのです。

 

これを「6割任用」と話してくれた経営者がいます。
「8割がたできるな、と思うまで社員が育つのを待っても無理。
6割がたできるなと思ったら、任せちゃう。
その方が育つ。」

 

仕事が人を育てる。
役職が人を育てる。
これを信じて、任せる勇気を持ちたいです。

 

組織図をつくらない。あるいは、毎年変更する

中小零細企業でも、社員数がある程度増えてくると、作りたくなるのが「組織図」。
ポジションを明確にすることによって、責任感を高めたい。
という考えから作成するのですが、
これがうまくいかないことがある。
「これは営業部の仕事じゃなくて、総務部の仕事ですよね?」
「それは〇〇部の仕事なので、そっちに言ってください」
急にこんなやり取りが始まることがあります。
中小零細企業は、社員数が少ないので、こうなると非常にやりにくい。

 

また、会社が若く小さいときは、事業構造もどんどん変化していきます。
極端な話、去年と全然違う商品・サービスを売っている。なんてこともよくあります。

 

いったん役職者(リーダー)に登用しても、成果があがらなければ、
他の人を登用してみたい。

これらによって、担当する業務はどんどん変化していきます。

 

そんなことに対応できるよう、
組織図はつくらない。
あるいは、毎年作り変え、毎年部長が変わるのが普通。
というような柔軟さをもっておくとよいかもしれません。

 

人事評価制度も毎年変えちゃう

「評価制度がコロコロ変わったら、なにを基準に頑張ったらいいのかわからない」
というような声が聞こえてきそうですが、、、
毎年同じ基準で評価できるということは、
従業員さんが成長していない。ということ。
人がどんどん成長していたら、それにあわせてモノサシもどんどん成長させていこう。
という考え方です。

 

公正な評価制度、100%納得のいく評価制度なんてものは、存在しません。
神様じゃない限り、たとえ社長であっても他人を公正に評価するなんて、
そもそも不可能なのです。
今ある評価制度に固執することなく、どんどん変えていくくらいでいいのです。

 

以上、3つ、ちょっと荒っぽい手法ばかり紹介したかもしれません。
でも、大企業と同じような制度は採用しにくいのが中小企業。
大企業のマネではなく、自社の考え方を社内でしっかり共有することが大切です。

 

社会保険労務士/八幡順子