こんにちは、クロスオーバーネットワークの大嶋ひとみです。
事業を始めるにあたり、金融機関から融資を受けることもあると思います。
そこで気になるのが、金融機関の「審査」。
ポイントは、
「返せるかどうか」
です。
拍子抜けするくらい当たり前のことと思わるかもしれません。
でも「起業」については金融機関にとっても審査が難しいところです。
なぜなら、すでに商売を始めている人なら、その「実績」が数字としてあり、これだけ「利益」を上げている会社ならこれだけ「返済」が可能だろう、と「予測」を立てることができますが、まだ商売をはじめていない人は「実績」がないわけですから、「実績」という大きな「判断材料」がないからです。
事業計画書は返せるかどうかを見極める重要な資料
そこで金融機関が判断する材料のひとつとして
「事業計画書」が重要になってくるわけですね。まず数値計画が「返せる計画になっている」かどうかは当然見られているわけです。
ここで気を付けたいのが、金融機関の返済は「売上」から返済するのではなく「利益」から返済する、ということ。
例えば「月商」50万円、「家賃」15万円、「原材料費」15万円、「人件費」20万円の飲食店があるとしましょう。出店資金を金融機関から借りて「毎月の返済が3万円」。
一見、月商50万円の1割にも満たない返済3万円なら楽勝、と思われるかもしれませんが、月商50万円、経費50万円なら返済できるお金がなくなってしまいますね・・。
そうなると「人件費」の中で「自分に払うもの」=生活費を切り詰めるしかなくなってしまいます。
金融機関は「事業計画書」の数字面の制度を見る前に、こういう当たり前のことを理解しているかも、しっかり見ています。
自己資金で計画性とやる気を示せ
「事業計画」は「計画」なのでうまくいくこともあれば、そうでないこともあります。
すると、前述のとおり、自分の生活費を切り詰めなければいかないこともあるかもしれません。
そういう意味でも、「起業」時の「自己資金」は大きなポイントになります。
自己資金は返済等で追われて生活費が底を尽きてしまわないためのお守りであり、自分のためのセーフティーネットでもあるのです。
また「起業」するために、一生懸命お金を貯めたんだ!という意思や計画性を客観的に裏付ける材料にもなります。
「お金がないからお金を借りるのに何で金融機関は自己資金、自己資金って言うの?」
というのは、そういうことからなんですね。
まとめ
返せるかどうか、がポイント。
でも金融機関の人とて人間。
数字だけでなく、この人は「信用できる」、「返してくれる」と相手に思ってもらえるかどうかがポイントです!
その前に「事業計画書」を作るにはどうしたらいいの!?とお困りの方は、ぜひブルームマネジメントにご一報を。もちろん、金融機関から融資を受ける予定がない人も、自分のための羅針盤としても是非とも作成をおすすめします(^^♪
中小企業診断士・大嶋ひとみ