こんにちは、クロスオーバーネットワークの八木香織です。
12巡目のお題は「私の師匠」、そして、「実録!こんな経営者は失敗する」です。
こんな風に生きていけたら
師匠って言葉、普段使わないけど、この言葉を聞いて、私はどこか懐かしさとまだ未熟な自分に対する情けなさを感じながら、一人の女性が頭に浮かびました。師匠と思うこと自体がおこがましいけど。
梅田の地下街の喫茶店。カウンター席があるだけの小さなお店。まだ司法試験に受からず浪人している時に何気なく入ったのがきっかけ、今では時々しか行けないけれど、もう十年以上通っているお店。もし私にとって師匠と思える人は誰って聞かれたら、そこのママさん、彼女だなぁ。。
カウンターに座って話すことはいつも本当にたわいにない話。というより、私は彼女の冗談に笑っているだけ。特別な話はしたことがないなあ。でもどんな気持ちの時に行っても、なんていうのだろう、彼女に何も自分のことを話すわけではないのに、その時その時、彼女はわたしの気持ちをわかってくれている心持ちがする。
人の想いは人それぞれ。決して他人がその深さを伺うことはできない。だからこそ、誰かといる時、その人の想いを精一杯感じる努力をしなきゃ。彼女が私に教えてくれていることはそういうことだと思う。こういうことって本当に難しい。彼女は今までどれだけの人の気持ちを汲み取って来たんだろう。自分が傷ついて、ともすれば、自分が無くなるくらい人に寄り添うことで、彼女は今の自分を作ってきたんだなあ。だから、彼女といるだけで、こんな心持がするんだ。そう思わせてくれる素敵なひと。
と、少し感傷的になってしまいました。ここからが今回のメインテーマ。「こんな経営者は失敗する」です。
何のためにやってるの?
時々話をしていてうんざりする経営者がいます。口から出るのは景気の動向だとか資金の運用だとか会社の経営システムだとか、よく聞いてみれば結局お金のことやそれを得るための方法のことばかり。勿論、それが大切なのは分かります。だけど、そんな話ばかりしている人を見ると、つい「何のためにやってるの?」って突っ込みたくなる。
モノでもサービスでも、ひとがそれを求めるのは、結局大袈裟に言うと幸せのためです。そして、ひとが働き甲斐を感じるのも、自分のやっていることでひとが幸せになってるって感じる時である気がする。
企業が継続的に利益を上げ続け成長していくためは、企業が社会に貢献していることが不可欠。なんて、社会貢献なんて大袈裟なこと言ってしまいました。でも、経営者には、社会に貢献する、地域に貢献する、ひとを幸せにするっていう気持ちを持ってないといけないんじゃないかなぁ。
私みたいなまだまだ未熟な人間に「何のためにやってるの?」なんて突っ込まれるような経営者なんて、「そりゃダメだ」でしょ。
次は、一級建築士の小玉恵美さんです。よろしくお願いします!
弁護士/八木香織