リレーブログ(12) 【実録!こんな経営者は失敗する#3】他人任せ(八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。
12巡目のお題、「私の師匠」「実録!こんな経営者は失敗する」について書かせてもらいます。

 

全力投球。

 

私は、学生時代、歯科医院でアルバイトしていました。
このアルバイトに決めたのは、家の近所であること、勤務時間が私の希望通りであることの2点でした。
「歯科衛生士を目指そう!」とか情熱を持ってこのアルバイトを決めたわけではなく、正直、「程良く働いて、アルバイト代もらえたらいいや~」という気持ちでアルバイトを始めました。

 

私がこの歯科医院でアルバイトを始めて1ケ月後、私の2歳年上の歯科衛生士さんがこの歯科医院に入ってこられました。
性格は姉御肌で、プライベートでの遊び方は豪快そのもの(笑)。私とその歯科衛生士さん(Aさん)は気が合ったので、すぐ仲良くなりました。

Aさんの働きぶりを見ていると、

  1. 同じ業務内容でも、よりスピーディー&正確にと、日々、工夫している
  2.  お客さんとの会話の中で、自身(Aさん)の治療についてそれとなく意見を聞いて、その意見を取り入れている。
  3.  歯科衛生士としての仕事だけではなく、歯科医院自体の改善(カルテの整理の仕方、ドクター・歯科衛生士・アルバイトの連携の仕方、備品の管理方法等)を進める

という働きぶり。

 

私は、Aさんに、なぜ、そんなにやる気をもって働けるのか聞いてみました。
Aさんは、「仕事も遊びも全力投球で毎日生きている方が気持ちいい」「仕事場で『この備品、きれてた・・・』『カルテを探すのに時間がかかる・・・』とかイライラする位なら、一時的に時間かかかってもそれを改善した方がいい。気づいたら自分がやっちゃえばいい」と話してくれました。
単純な私は、Aさんの話を聞き、「アルバイトの時間中は、その時間を気持ち良く過ごすために全力投球してみよう」と、仕事の正確さ・速さ・職場環境(アルバイト目線で)の改善に取り組みました。
すると、やはり気持ちいいんですよね!そして、アルバイトのリーダー的(?!)な存在になり、結局、自分の思うように働けるのでストレス無し!

 

今でも、この時の全力投球の姿勢は、私の根底にあります♪
そしてAさんとは、今でも連絡をとったり直接会ったり、と20年ほどのお付き合いを続けさせてもらっています。
Aさんは、私の師匠の一人です!

 

他人任せ

 

「他人任せ」の経営者、私が見てきた失敗した経営者に多いタイプです。

 

会社の決算概要、会社の強み弱み、商流、・・・、会社のことを質問しても、「わからない」の回答ばかり。
細かい数字や取引内容まで把握していないのは分かります。でも、「そこまで、わからない?」と思うほど、何を聞いても、「経理の●●に聞いて」「営業の●●なら分かる」「税理士さんに確認して欲しい」・・・。思わず、「あなたの会社ですよね?」と言いたくなります。

 

こういう他人任せの経営者は、会社の経営が下降気味になってきても、その原因がわかりません。ですので、経営改善の為の施策をすぐに打ち出すことができません。その間にも、会社の経営は下降線を辿っていきます。
そして、ついに、会社の経営に行き詰ったという場面になった時、他人任せの経営者は、「こんなはずではなかった。あいつに任せていたからこんな事になった」という姿勢で、会社を立て直す情熱や実行力に欠けている方が多い気がします。

 

会社について『最後まで責任を持つのは自分だ』という思いを持つ経営者さんが増えるといいな、と思います。

 

ではお次は、司法書士の白波瀬未海さん。
よろしくお願いいたします^^

弁護士 八ツ元優子