【起業において専門家を利用する場面】(弁護士・八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。

起業時は専門家を利用して欲しいです!

でも、「実際、どういう時に、専門家を利用したらいいの?」と疑問に思う方も多いと思います。

私は弁護士ですので、「起業において、こういう時に弁護士を利用した方がいいよ。」ということをお伝えできたらと思います。

 

トラブル解決屋

 

弁護士は、トラブル解決屋の役割があります。

ですので、一つの考え方としては、「トラブルが起きたら、その時に、お金を払って弁護士に依頼しよう。」という考え方があります。

実際、トラブルが起きてはじめて、弁護士に相談される方・会社様は多いです。

トラブルが起こったら、「自分で何とかしよう!」ではなく、弁護士に依頼してください。

「自分で何とかしよう!」と自分で交渉したものの交渉が無駄に難航して、結局、弁護士に依頼するというパターンを見ますが、弁護士もこういう交渉を引き継ぐと勝てたものも勝てない、また手間暇がかかり、弁護士費用がかさんだということをよく見ます。

 

予防法務

 

理想は、トラブルが発生していない段階で、弁護士に相談できることです!

弁護士は、先ほど言ったようにトラブル解決屋の役割があります。その弁護士に、トラブルが発生する前から、「こういう契約を結びたいんだけど、この内容で将来トラブルは生じないかな?」と相談しておくと、トラブル発生を(100%ではないかもしれませんが)防げます。

A ですので、一番手堅い方法は常に弁護士に相談できるように弁護士と顧問契約を結び、常に相談できるようにしておくことです。顧問契約は、月額●●万円と毎月支払いが生じるので、固定の支出がかかり、この点が一番悩ましいところです。

B ということで、「顧問契約は辛いな・・」と思われる方は、何か取引関係の契約を結ぶ時などに相談できるような弁護士を見つけておいて、その度に、法律相談料や契約書確認の費用等の名目で支払いをするような形をとるといいかと思います。

その上で、「毎月、一定量の相談事があるな」と思えば、その時点から顧問契約(A)を結べばいいですし、一定の相談事がなければスポットで弁護士に依頼する方法(B)をとられるといいと思います。

 

まとめ

 

弁護士としては、起業した瞬間から顧問弁護士をつけて!というのが、アドバイスになります。

しかし、起業時は初期投資でお金が出て行き、さらに、先行きの資金繰りも不安定ということであれば、せめて、すぐ連絡できる弁護士を見つけておいてください!

起業時に必要な専門家として、弁護士は一番後回しになると思いますが、弁護士を見つけておくことだけでもしておいてもらえると、だいぶ違うと思います。

 

弁護士 八ツ元優子