【学生起業家を目指す!成功ポイントは?】(弁護士・八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。

今回のテーマを見て、自分の学生時代を振り返りました。学生起業家を目指す!というアグレッシブな意識は、学生時代の私には全くありませんでした。

タイトルとは矛盾するかもしれませんが、失敗を恐れず起業にチャレンジして欲しいです。

とはいえ、失敗しないに越したことはないですし、失敗してもその失敗が小さい方がいいですよね。私自身、起業をしたことはないですが、弁護士という立場・経験から、今回のブログを書いていきたいと思います。

 

廃業シナリオの想定

 

起業予定の事業を廃業せざるを得ない場合を、ざっくりでも想定はしておいた方がよいと思います。結婚する時に離婚を想定しておいて、と言っているようなもので、なかなか難しいのは承知の上です。

でも、廃業する際の撤退コスト(従業員への退職金・賃借物件の原状回復費用・什器備品の廃棄費用等)がいくらかかるか?だけでも頭に入れておくと、不安に振り回されることが少なくなると思います。

あと、廃業という選択肢を頭に入れておくことで、「しっかり」廃業できます。この選択肢がないと、何が何でも事業を継続するために、金融機関以外の親族・知人・従業員からも運転資金を借りて、結局、どうにもならず「破産」という法的手続きしかない、ということになります。

 

 

マイナスな話をしてしまいましたが、事業を始める際には、その事業が終わることも考えておく方が良いと思います。

 

相談できる人を見つける

 

起業して事業を開始・継続すると、自分にわからないことが日々出てきます。事業そのもの以外にも、税金・保険・契約・登記手続・従業員への給与等、対応すべきことが発生します。

そんな時、事業そのもの以外に、自分で調べて対応するのは、大変難しいと思います。税理士・弁護士・司法書士・社労士等、相談できる専門家を見つけておくことをお勧めします。

また、同じく起業された方と知り合いになると、その方自身から起業した際の体験・ノウハウを聞くことができたり、その方を通じて専門家を紹介してもらえたり、できます。

 

まとめ

 

前向きなテーマのはずが、廃業の話をしたり・・・すみません。

起業という夢いっぱいのステージに立った際も、常に、物事がうまくいかないことを想定した上で、「では、その想定される事態が起きないためにどうするか?」というマインドを持って頂きたいです。

起業仲間や専門家と知り合いになることで、事前に「起業の際はこうした方がよかったよ。」とか、専門家から「こういう契約を結ぶなら、後からトラブルになるのを防ぐため、契約内容こうしておいた方がいいですよ。」とアドバイスをもらえることで、起業を成功させて頂きたいと思います。

 

弁護士 八ツ元優子