んにちは。クロスオーバーネットワークの八木香織です。今回のテーマは、「①時代を先読みする力、②コミュニケーション能力、③ロジカル思考、この中で経営者の資質として一番重要なものは?」です。
経営者は企業を成長・存続させるために、経営方針や経営計画を策定し、自らの責任で意思決定をします。このために、経営者には様々な能力が必要です。それらの中で重要とされているのが、時代を先読みする力、コミュニケーション能力、ロジカル思考です。
私は、この中で一番重要なものは、時代を先読みする力だと思っています。経営者は、自社の製品やサービスを明確に顧客に伝えたり、従業員との間で方向性を共有し、モチベーションを維持しなければなりません。そのために、コミュニケーション能力やロジカル思考はもちろん必要です。
とはいっても、時代を先読みする力がなければ、これらの能力は意味がありません。事業を進めていく中で最も重要なのは、未来を予想して事業を展開していくことです。言い換えると、経営者は、できる、できないで経営判断をするのではなく、将来何をすべきかで判断する必要があるのです。この判断だけは経営者にしかできません。
その上、時代を先読みする力を習得するのに、コミュニケーション能力やロジカル思考のような決まったメソッドがあるわけではありません。日々の業務の中の多くの経験と幅広い見聞によって、少しずつ身に着けていくしかないようです。だからこそ、経営者に求められる資質の中で、この能力が一番重要なのです。
弁護士 八木香織