こんにちは、クロスオーバーネットワークの大嶋ひとみです。
今回は「起業」と「事業計画書」についての話題ですよ!
恐れ多くもわたくしが担当させて頂きます。^^
ぶっちゃけ作成しなかった人の方が多い?・・でも!?
特に創業をご支援する側の立場の人なら、
「“必要”に決まっているでしょ」とか「ていうか事業計画を作成しないひとなんているの?!」なんて思ってしまいそうですが、意外にも、日本政策公庫さんの2015年度のアンケートによると、作成した人4人に1人。
逆に言うと7割以上の人が「作成しなかった」ということになります!!
それなら事業計画書なんて「要らない」よね、と余計に思ってしまいそうですが、金融機関から借り入れした人の割合からすると65%が作成されており、その割合はグッと上がります。
ここでこのように思ってしまいがちなのが、
「事業計画書は『金融機関からお金を借りるため』に作るもの」
という考え方。
確かに一部ではその考え方は正しいと思います。
返してもらえるかどうかは「創業」の場合は「これから」商売をするわけですから、何の「実績」もない。なので、せめてこうやって返していけるんだよっていう「計画書」は、貸す方から求められる、ということになりますよね。
でもね、
「事業計画書」は「金融機関」のためではなく、「自分のために」作成する
のが本当だと思います。
その理由は2つあると思います。
① 軌道に乗らなかった場合の準備を事前にしておくことができる
② 「向かっていく」ための「起爆剤」
あるアンケートによると、起業の最初の約半年間くらいは、売上よりも経費の方が多い、いわゆる「赤字」であると言われています。
最初からバラ色の売上推移を頭の中でなんとなーく浮かべるくらいであった場合、そうした事態になったときは恐らくすごく焦ると思います。
そんなときは「備えあれば憂いなし」、事業計画で最初は赤字になることを予め想定し「軌道にのるまでの運転資金」を事前に自己資金なりで用意しておけば、資金だけではなく気持ち的にも余裕をもつことができます。
またよくありがちなのは「それなりに売上があるようだけれど、お金が残らない」というパターン。つまり「利益」が出ていない、とかお金が後から入ってくるという「資金繰り」の問題ですね。
これについても計画書を作成しておけば、経費なら何がオーバーしているのか、そして資金繰りの問題ならいつキャッシュベースでも黒字になるのかを落ち着いて分析することができます。
そう、「事業計画書」は
「イザ」となったときに「慌てなくても済むお守り」
みたいなものでもあります。
あとは②の「目標」の設定。
これは心理的なものかもしれないのですが、私も意思が強い方ではないのですが、人間って「向かっていくもの」がないと、どうしてもダレてしまったり、成り行き経営になってしまったりするものですよね。
「事業計画書」によって「目標」を設定すると「向かっていくもの」ができるので、
「自分を奮い立たせる起爆剤」
にもなると思うのです。
「お金を借りるために仕方なく作るもの」でなく「自分のために」事業計画をつくる。そう考えれば事業計画書を作ってみる気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。^^
ではお次は、弁護士の八ツ元優子さん。
よろしくお願いいたします^^
中小企業診断士/大嶋 ひとみ