【ハラスメントとの向き合い方。#5】オープンな自分で(八木香織)

こんにちは!クロスオーバーネットワークの八木香織です。

 

放りだすっ!とにかく放りだすっ

 

と、これだけ読んだらテーマがまさか「緩んだ気持ちを『引き締める』ときにすること」なんて思えないタイトルですね。それに放りだせないです。ふつう何でも

 

でも、でも私は放りだすっ。とにかく放りだしてみる
どんなに仕事がたまっているときでも、期限が迫っていても、気が緩んで気持ちが入らない時は、後先考えずにとにかく仕事をするのをやめる。そして、寝る。遊びに行く。歌いに行く。旅にもでる。正確に言うと、やらなければならないこと山ほどあるのに放り出して、寝てみる。遊びに行ってみる。歌いに行ってみる。旅にでてみる。

 

効果てきめんです。ひとしきり楽しんでみたら、すぐに、やらなきゃって気持ちがムズムズ湧いてくる。そんなの放りだせるわけない。私にしかできない仕事があるのに。そんな気分になってくる。寝てて面白い? 遊んでて面白い?自問自答ひとしきりしてたら、心に力がはいってくる。事務所に戻る途中から頭の中がどんどん整理されて、やる気が出てくる。事務所までの時間がまどろっこしく感じるくらいです。

 

と、少し乱暴なことを書いてしまいました。でも、気持ちって、毎日の生活の中で当たり前になってしまっていることが、本当はどれだけ大切なことかそして尊いことか忘れてしまって緩むのじゃないかなあって思ったりします。だから、気が緩んだ時、私はいつも放りだすっ、です。ほら、よくドラマとかで書類をまるで花吹雪のように放りなげる。そして慌てて拾い上げる。もちろん投げないですよ、だけど気分はそんな感じです。

 

オープンな自分で

 

能天気な話のあとはシリアスなテーマ。ハラスメントとの向き合い方。
これは本当に今社会のいたるところで問題になっている。仕事柄、様々なハラスメントの相談を受けています。事情も複雑、ひとくくりに何でもこうしたらいいなんてなかなか言えない。

 

ハラスメントと言えば性的嫌がらせを受けるセクシャルハラスメントが一番に浮かびますが、地位を利用して行われるパワハラ、言葉や態度で嫌がらせを行うモラハラ、飲酒を強要するアルハラ、女らしさ男らしさを強要するジェンハラなど様々。こんなにいろいろなことが言葉として出てきたのは、結局のところ、身体的、精神的につらい思いをさせられているのに我慢している人がどれだけいるのかってことです。言葉だけが独り歩きするのは怖いけれど、こうやってマスコミなどで取り上げ、我慢している人が声をあげやすくすることは必要なことと思います。

 

とは言え、日々これはつらい、ハラスメントなんじゃないかって思うことたくさんあります。でも現実どうしていいかわからない。だから私は日頃から、オープンな自分でいることを心がけている。私にはこんな家族や友人、職場の仲間がいてと、もちろんわざわざ話すわけではないですけれど、日頃から何か機会があれば知ってもらう。相手に私の中にはこんなにたくさんの人がいることを感じてもらう。ハラスメントを少し前に流行った「壁どん」に例えるなら、壁を背に立たない。常に広いところに、他の人からも見えているところに自分を置くようにする。

 

なんて、自分で読んでて、これも能天気な話です。本当にハラスメントを受けていると感じたときは、あーだのこーだの対処法だとかなんだとか考えてる暇はない。一人で抱え込まず、誰でもいいから相談すること。そしてもし身体的・精神的に危害を加えられたら、すぐに訴えること。それに尽きます。立場とかそのあとのこととかいろいろ考えてしまうけれど、自分のことを本当に大切に思ってくれている人がいるのだから、そんな事怖くもなんともない、です。

 

次は、小玉恵美さんです。彼女の仕事柄、色々参考になる話が聞けそうです。お願いします!

 

弁護士/八木香織