【ハラスメントとの向き合い方。#1】ぶれない軸を持つこと。(伊藤弥生)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの伊藤弥生です。
8巡目のお題は、「緩んだ気持ちを『引き締める』ときにすること」及び「ハラスメントとの向き合い方。 」です。

 

引き締める前に・・・

 

私、気持ちが「緩んでいる」と自覚することってないんです。緩んでいることにそもそも気づかない(笑)
なので、このお題をもらった時に、「緩んだ気持ちを自覚できるなんて、自分を律する気持ちがあってすごい!」と感じました。

とはいえ、結果的に「緩んでいた」と気づくことがあります。

 

仕事がうまくいっていたり
プライベートが充実していたり

何かと調子のいい時は、必ず「痛い目」に合うんです。
特に私は詰めが甘くて。

 

システム会社を立ち上げ、慣れない営業に手こずっていた中、ようやくつかめた大型案件。
「データライズさんでお願いします」
契約書も取り交わしていない、入金も確認できていないのに、その言葉に安心しきったのか私は、京都に向かう新幹線の中で、会社への報告書をこともあろうに発注先の社長宛にメールを・・・

もちろん、他にも要因があったのですが、このことが契機となり失注に至りました。

 

生来、私は調子乗りの享楽家。
「私は、煙~♪」って高いところに昇っていくタイプです。

 

であるからこそ、常に緊張感をもって。気を張って。

 

「これで十分」と思ったが最後。
自惚れず、現状に満足せず、たとえルーティンワークの仕事でも「これが初めの仕事だ」と言い聞かせて、習慣化することによる「無意識の気の緩み」が生じないよう気を張っています。

 

子どもの頃から、気持ちが先に向きがちだった私。
小学校時代の登山遠足も下山中、「家帰ったら何して遊ぼうか」と夢想するあまり度々、足を滑らせていました。

遠足は帰るまでが遠足。

緊張感と危機感を持って、物事に取り組んでいかなくては!と戒めています。

 

 

 

ちょっと寂しいけど。

 

ハラスメントというのは簡単に言えば「嫌がらせ」。
もうちょっと突っ込むと本人の意図に関係なく相手が不快に思うことや感じることをすること、だと思います。

 

女性起業家が増えたといえどもやはりまだまだ男性社会。
女性であることを不利だと感じたことはないですが、女性ゆえに嫌な思いをしたこともあります。

例えば、公認会計士として駆け出しの頃・・・パンツスーツで現場にあらわれた私に「女性はスカートを履かなくちゃ。次回からは、短いスカートでね。」と言われ、ショックで何も言えなかったことがあります。悪気があるのかないのかそのような発言には心が痛みます。
こういったハラスメントは結局のところ、自分へのストレスになりますので、いかにストレスコントロールするかを意識していました。当時は友人とファミレスで思いっきり食べて喋って、という感じではありましたがそれでも幾分かは紛れた気がします。

 

また、好意の上に仕事が成り立つ面がある以上、どうしても男性との距離感に悩むことがあります。
これは、自分自身が看板となって仕事をするのが起業である以上、多くの女性が悩む問題だと感じています。

 

ハラスメントとは言わないまでも、例えば、仕事上知り合った男性から食事に誘われた時、どうするか。 食事の目的をしっかり伝えてくれたら良いのですが、目的を図りかねる食事の誘いの場合、悩みますよね。

 

「この人と付き合っておくと得だから」「仕事がもらえるかもしれないから」・・・
と思って誘いに乗った場合、仮に自分にとって有利にことが運ばなければこれもまた、ストレスとなって返ってきます。
「食事に付き合ってあげたのにこんな嫌な思いをしなあかんねん!」と一方的に相手を悪者にしてしまいます。
短期的な損得勘定で人付き合いを考えるとどうもうまくいきません。

 

そんな時、私は
「この人と友達になれるかどうか」
を拠り所に意思決定をしています。

 

その場合、
仮に食事の際に仕事の話ができなくても、その人と話していたら楽しいので問題はありません。
仮にそれ以上のお誘いがきてもイラっとせずに誠実に対応できるのでストレスもありません。

自分へのストレスがないということが大切だと感じています。

 

先ほど、短期的な損得勘定と書きましたが、これは目先の利益に惑わされて人付き合いを考えてはいけないということ。
私は長期的な視野に立って、自分にとってプラスとなるような人間関係を構築できるよう、その人と人間的な信頼関係が作れるかどうかを価値観としてプライベートなお付き合いも含めた関りを持つようにしています。
男女関わりなく、良い人間関係を作って仕事も含めて人生を豊かなものにしていきたいですよね。

 

とはいえ、度を越したお誘いには正直悲しい気分になることもあります。
ビジネスパートナーとしては見てもらえていないのだな・・・と。
そんな時は、仕事や人間関係を失っても構わないと考え丁寧にお断りしています。

そして一方で、女性「性」の魅力ではなく、商品やサービスを評価し、敬意を払って誠実に接してもらえるよう、商品やサービスの魅力や付加価値を高める努力を続けています。

 

ではお次は、中小企業診断士の大嶋ひとみさん。
よろしくお願いいたします^^

公認会計士/税理士 伊藤弥生