【新型コロナウィルス感染症】破産相談急増中(八ツ元優子)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの八ツ元優子です。

新型コロナウィルス、我々の生活に大きな影響を及ぼしていますね。
私の居住地及び職場は、京都市内です。
10年以上、京都市内で暮らし、働いてきましたが、こんなに人が居ない京都市内は初めてです。

 

さらに、私が住んでいるマンション前には、祇園祭で『山』が立ちます。
毎年、(自分が住むと決めておいて勝手な言い分ですが)、祇園祭りのシーズンには、「人が多すぎる!」「日常の買い物も満足にできない。」と祇園祭りによる人の多さに不平不満を言っていたこともあります。
しかし、今年は祇園祭りも中止ということで、本当に寂しいです。

とは言え、これも全て、皆の安全のため、本当、我慢のときですね。

 

仕事への影響

 

新型コロナウィルスの私の仕事(弁護士業)への影響は、やはり、「破産」相談の急増です。
私は、経営に苦しい会社様について、私的整理による債務(金融債務)整理に関与することが多いです。
この私的整理というのは、法的倒産手続きによらない手続で、利害関係人の合意に基づいて遂行される手続です。

さっくり言うと、経営に苦しいとはいえ、「破産しか道がない」という状況まで追い込まれておらず、(商取引債務についてはそのままに)金融債務について、金融機関との同意のもと、金融債務のリスケジュールをしたり、金融債務の一部をカットしたり、ということをします。

 

これが、新型コロナウィルスにより、一気に、経営が悪化し、金融債務についての整理だけではどうにもならない会社様も出て来て、残念ながら、破産しかいないという会社様がいらっしゃいます。

 

この破産に至るまでに、新型コロナウィルスに関する融資制度、雇用調整助成金などの制度を利用して、資金をつなぎ(或いは資金をつなぐ見込みのもと)、現時点で破産には至らず済んだという会社様もいます。
しかし、こういう制度をもってしても、「そもそも、融資制度の対象ではない。」「融資は受けられるが、金額が足りない。」「申請から実際に融資や助成金をもらうまで、資金が回らない。」という会社様もあり、破産の相談や、破産手続きに入られる会社様が増えています。

 

 

プライベート

 

私には、3歳の息子がおり、この4月から幼稚園に入園しました。
幼稚園は、新型コロナウィルスにより休園です。ただ、私のような働いている親の子供については、預かり保育を利用でき、現在も預かり保育は利用できる状態です。

しかし、全国に緊急事態宣言が出て以降、息子を週5日フルで預かり保育に預けることは控え、両親や、週数日在宅勤務する旦那に、家で息子をみてもらっています。

私の仕事は、どちらかというと、世間が平和な時より、有事の際に増える特徴があります。破産の案件が増えているのは、その一例です。
ですので、仕事が忙しくなる中、息子を外部に預けにくいという事態になり、とても悩ましいです。幸い、私には、身近にサポートしてくれる人間(両親、旦那)がいるので、何とかなっていますが、これが数ヶ月続く場合、やっていけるのは不安です(汗)。

 

まとめ

 

皆、それぞれ、新型コロナウィルスによる影響を受け続ける生活を送ってらっしゃると思います。
新型コロナウィルスの収束を、心から願うばかりです。

 

弁護士 八ツ元優子