こんにちは、クロスオーバーネットワークの小玉恵美です。
毎日、新型コロナウィルスに関してのニュースでもちきりですね。
この数か月で世界がすっかり変わってしまったかのように思われます。
アフターコロナに向かって加速度的に変化していく世の中で、私も出来る事をしっかりと考えていきたいと思います。
DIYってどんな意味?
今では当たり前に使われる「DIY」と言う言葉、ここ10年くらいで浸透してきた感じでしょうか。
DIYは「Do It Yourself」の頭文字をとったものです。
つまり「自分たちでやってみよう」という事。
元々は第二次世界大戦後のロンドンで生まれた発想です。
荒廃した街を自分たちの手で復興させよう、という運動から始まったようです。
昔1年ほどロンドンにいたことがあるのですが、確かに、自分好みの空間に住まう為に、自分たちで家をさわるというのは当たり前に行われていました。賃貸物件でもそうです。
好きな色、好きな柄、好きなものをドンと使うので、住んでいる人と、家がとてもマッチしているという感じを受けました。
「ここはこんな感じの方が良いんだけどな。よし、やろう!」という具合に自分たちでやるのが「DIY」の精神ともいえます。
DIYのメリット・デメリット
最近ではインターネットで検索すれば色々なDIY情報を得ることが出来ます。
100円均一の商品で作る家具から、本格的なウッドデッキなどまで、ありとあらゆるものがDIYで作れます。
見ていると、なるほど!と思うアイデアが沢山あって楽しいですね。
そういうワクワクする感じがDIYの醍醐味なのでしょうね。
DIYには沢山のメリットがあります。
自分たちで考えてそれを形にする楽しさ。
費用面も、材料代だけですむので安く抑えることが出来ます。
また、業者に依頼する場合「完成イメージを正確に伝える」というスキルが必要となります。その為には依頼する時に、自分自身が明確な完成イメージを持っていないといけませんし、ここが曖昧だとトラブルの原因となります。
その点、自分で作るのであれば作りながらイメージを膨らませていくことが可能です。
自宅で過ごす事が多くなっている今の時期、親子で一緒に何かを作るのも良いですね。
目に見える形の完成品があるというのは、作っている間も、作った後も楽しめます。
良いストレス発散になると思います。
その一方で、デメリットとなる点ももちろんあります。
明確なイメージがあっても必ずしも、イメージ通りの仕上がりとはならないとういう点です。もちろん、手先の器用な方や経験値が豊富な方はイメージ通りに仕上げることも可能ですが。
また、どうしても時間が掛かります。初めてDIYをするという方は、想像の3倍くらいの時間を覚悟した方が良いかもしれません。
さらには失敗して材料費が多く掛かってしまった、ということも起こりえます。
とは言え、自分でやることに意味があるのがDIYですから、反省点は経験値として次に活かしましょう。
DIYの注意点
しかしながら、気をつけて頂きたい点があります。
最近では芸能人の方が、DIYでリフォームをするという企画をテレビでも見かけます。
DIYの範囲を超えたリフォーム工事までされています。
見ていると自分でも出来そうな気がしてきますよね。
「この建物もあの壁がなければもっと使い勝手が良いのに、よし取ってしまおう!」
これはとても危険です!
テレビの場合は必ずプロが監修しています。
触って良いところと、絶対に触ってはいけないところが建物にはあります。
その判断は素人ではなかなか出来ません。
建物の強度や、雨水の侵入、防火性能に関わるところを触ってしまうと建物は非常に危険状態となってしまいます。
また、壁や天井の裏、床下には電気配線、水道管、下水道管、ガス管などが張り巡らされています。安易に壊してしまうとこれらを傷つけてしまう可能性が大いにあります。
DIYで建物をリフォームされる場合は、目視で安全性を確認出来る範囲で行ってください、というのが私からのお願いです。
まとめ
好きなものを自分の手で作る、と言うのはとても良いことです。
今は様々なDIY商品が販売されていますので、DIYで出来ることは無限大にあります。
自分たちのいる場所を快適にするために、安全性に関わる部分はプロに、それ以外はDIYでというのも一つかもしれません。
DIYでステイホーム。
外とのつながりこそが最も大切な起業家にとって、こんなにも外に出ない日々はこの先そうそう訪れません。
せっかくの時間で安全に楽しく家や職場のDIYを行ってみては如何でしょうか。
一級建築士 小玉恵美