起業で一番大切なことかぁ。私が自分の事務所を持ちたい、起業しようと準備をしていた時、確かに夢、情熱、想い、なんかそんなもので溢れてたなぁ。問題や不安も山ほどあったけど、なんていうか何かに突き動かされてる感じで、開業の日まで突っ走ってた感じ。
と、前振りが長くなりました。で、いきなりですが結論。そんな溢れる夢、情熱。想いに、時には自ら冷や水をぶっかけること。
比べる
起業して、例えば、モノをお店で売るということは、つまりお客さんが他の店のモノと比べて、自分の店に買いに来るということです。そう、比べて、良いと思ったものを選ぶ。
あたりまえのことだけど、起業する夢のとりこになっている時って、熱くなりすぎて意外と周りが見えていない。自分の考えてるモノやお店が、なんだか特別なように思えてしまいがち。
だから起業しようと思ったら、「ほんまにそれ売れるん?」「ほんまにそこで売れるん?」「ほんまにそれでやってけるん?」と自らに冷や水をかけて、まわりをしっかり見回す。比べる。
そうやって、もっと良いモノ、良いお店を作ることが大切。
育てる
そうやって準備万端、開業にこぎつけ、これで安心。とはいきません。お店を出したが最後、周りにはライオンやらハイエナがうようよ。今度は自分の店が調べられ、比べられる。自分の店より良い店がすぐにどんどんできてくる。安心・慢心・緩みは命取り。
だから起業してもやっぱり、「ほんまにこれ売れるん?」「ほんまにここで売れるん?」「ほんまにこれでやってけるん?」とまた自らに冷や水をかけて、まわりをしっかり見回す。比べる。そして、もっと良いモノ、もっと良いお店に育てる。
いつも変わらず流行ってる店は、実は、いつも変わり続けてるんです。お客さんに気付かれないくらい少しずつ、でも毎日変わり続けてる。だから生き残れるんです。
まとめ
なにか商売をするっていうことは、常に比べられるってこと。エジソンは偉い人、キオスクは駅の中みたいな、誰もまねできないような画期的なモノを、誰もまねできない方法で売るなんて有り得ないです。
だから、溢れる夢と情熱や想いに、安心・慢心・緩みに、自ら冷や水をぶっかけて、地道に「比べる」「育てる」なんです。
弁護士 八木香織