こんにちは、クロスオーバーネットワークの大嶋ひとみです。
「お金ってどこで借りるの?」
さあいよいよ開業準備も整いました。
でも自己資金が潤沢にあるわけではないし、借り入れをしたい。
でもお金なんて借りたことがないし、どこでどう借りたらいいのか。
初めて商売をされる方はそのような方も多いと思います。
まずどこで借りるか。
・・・いやいやお金を借りる?銀行に決まっているやん?!
・・とは言え今の時代銀行以外のいわゆるノンバンクといわれるところや、カードローンなどお金を借りる方法は多様化しています。
場合によっては誰とも人と会わなくても借りられる方法も増えてきています。
・・でも言います!!!
やっぱりお金は銀行かもしくは信用金庫で借りてくださーい!!
銀行に決まってるやん、と思ったあなたは正しいんです。
なぜならいわゆるノンバンクと言われているところは、とても金利が高い。
金利が高いということは、仮に事業で利益が上げられたとしても利益を全部もっていってしまうくらいの金利を払っていかなくてはいけないことが多いんですよね。
その返済ができなくて、さらにノンバンクなどで借りて・・となると、
ザ・自転車操業の始まりです・・。(><)
それにノンバンクから一度借りてしまうと、その返済をちゃんと遅れずできていても、
「高い金利を払うことを気に留めない人は、金融リテラシーが低い人だ」とみなされ、次に銀行や信用金庫から借りようと思っても審査が下りない場合が多いので要注意です。
意外と銀行や信用金庫以外で資金を借りようとされる人も多いので書いてみました。
人物重視、ファーストコンタクトから気を抜かないで
では、銀行や信用金庫にどうやって相談すればいいの?
まずはすでに預金口座などがあって何らかのお付き合いのある銀行さんや信用金庫さん、もしくは日本政策金融公庫(旧・国民生活金融公庫)さんとのアポイントを取りましょう。
正直なところを言うと、最初のファーストコンタクトの時から、しっかりとした人だという印象を持たれるようにした方がいいです。
よく就職試験の面接試験で、待合室等で面接官がいないときにも人事担当者に見られているとか言いますよね。
こんなことを言うと銀行ってコワイなーって思われるかもしれませんが、
これから相談しに行く起業家のアナタは大企業の経営者ではないし、ましてや事業の実績もないのですから、人物重視、というのは当然ですね。
プロパーって何?信用保証協会って何?
銀行さんや信用金庫さんに行って「プロパー」とか「信用保証協会」という言葉を聞かれることがあるかもしれません。
さて、ここで聞きなれない言葉、プロパーとか信用保証協会ってなんでしょうか?
プロパーとは「信用保証協会」付きの融資の対義語、信用保証協会なしの融資のことを言います。信用保証協会とは中小企業の保証人になる公的機関です。
大企業ならともかく小さな企業の方が一般的にリスクが高いため大企業と比較し融資は受けるのは困難であり、創業者に限らず多くの中小企業は信用保証協会付きの融資を受けています。つまり国が保証人である、というバックアップがあるからこそ、融資が受けられるというケースも多いんですね。
保証を受けるにあたっては、保証してもらうための「保証料」を払わなくてはいけないですし、信用保証協会独自の「審査」もあります。
それなら金融機関が保証協会付きで!と言わない限りは「プロパー」の方がいい!
そう思われるかもしれませんが、デメリットばかりではありません。
まず信用保証協会は公的な機関ですので、都道府県の制度融資など金利が低い融資を使えるというメリットがあります。
また信用保証協会独自の無料の創業イベントや勉強会がある他、融資を受けてからの経営相談なども行っており、公的機関だからこそできるサービスの幅が広がってきています。
まとめ
まず、お金は銀行もしくは信用金庫から借りてください。(ノンバンクはNG)
相談に行くときは自分をお客さんと思わず、審査される人という自覚を持ってくださいね。
またプロパーなのか信用保証協会付きか、というのは金融機関の判断にもよりますが、それぞれどんな条件なのかよく見極めて相談することが大切です。
中小企業診断士 大嶋ひとみ