リレーブログ(12) 【実録!こんな経営者は失敗する#6】(小玉恵美)

あけましておめでとうございます。クロスオーバーネットワークの小玉恵美です。
2018年が始まりましたね。
皆さま清々しい新春をお迎えのことと存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて早速ですが、12巡目のお題「私の師匠」・ 「実録!こんな経営者は失敗する」について。

 

上司としての姿勢をみせてくれた先輩。

 

大学卒業後、入社したのは姫路市にある設計事務所でした。
地域でも不夜城として有名(?)だった会社でかなり沢山の経験を積ませて頂き、私の社会人としての基礎を作ってくれたところです。

 

入社当初、先輩や上司が作る図面のクウォリティに衝撃を受けていました。
設計事務所の商品は図面。
その緻密さと1枚の図面に詰め込まれる情報量の多さたるや。
何が何の線か全然分からん。。。
それが私のスタート地点でした。

社会のルールも会社のルールも何もわからないまま、気分は学生の延長線上。
当時の上司から、「君ら世代になるとわけがわからない。」と言われた事を覚えています。
今振り返っても、確かにひどいものだったなと思います(汗)

 

技術も心構えも無い新卒も2年経てばそれなりに社会人らしくなり、自分の能力と向き合いもがいていました。
そんなもがき苦しむ私のオアシスは、同じチームのI先輩。
忙しすぎて年を取る事を忘れたかのような見た目はまるで20代前半、いつも穏やかで、女友達感覚で接してくれるのですが、締める所は締める、大好きな先輩でした。

 

年度の査定に自己評価制度を設けている会社でしたので、年度末になると否が応でもその1年の働きっぷりを振り返らされます。伸びない能力に焦り、もがき苦しむ者にとっては本当につらい時間でした。
自分がどれほど求められるスキルに遠く及ばないか、いやというほど実感させられます。
自己評価でいえば最低。

 

「あぁ、オール1やわ。」
うなだれる私に不意に「頑張ったんやから思いっきり良い評価付けとき。」と一言声を掛けてくれたのはI先輩。
その1年間は、I先輩とコンビの仕事が多かった為、最も迷惑をかけた人でした。そんな先輩からそう言われた瞬間、心が救われました。

 

普段は段取り良く仕事をこなすタイプの人でしたから、不夜城と呼ばれる会社の中でも早く帰っていたI先輩。しかしその1年は仕事時間の大半を私のフォローに費やしていた為に、遅くまで事務所いる事が多くなっていました。
他の先輩や上司からは「お前、Iさんに迷惑かけすぎ。もう少し自分で何とかしろ。」と注意されるほど。反省して、自分で何とか頑張っては見るものの、分からない事が多すぎて進まない。そうするとI先輩の方から「大丈夫か~?」と声を掛けてくれる。
結局ほぼ1年間、先輩の時間を搾取し続けてしまいました。

 

そんな私の一番の被害者である先輩からの一言。
「この人に一生付いていこう」そう思いました。

 

成果に至る道のりを見て、認めてくれている。
それがどれほどの力になるか。
自信に繋がるか。
どれほど人を成長させるか。
身をもって体験させてもらいました。

 

当時の「この人に一生付いていこう」という想いは今も変わりありません。
先輩は未だに私がそんな風に思っているなんて考えもしていないでしょうけどね。(笑)

 

 

お金にルーズなひと。

 

ほんと当たり前な話なのですが、動く金額が大きくなればなるほど経営者としての資質が問われると感じます。

特に思うのは、借り入れと補助金
急にお金がポンッと入ってくる訳ですから、儲かった気になっちゃうのでしょうね。
それ、自分個人のお金じゃないですよ~って思わせられます。

 

突発的な大きな売り上げもそうです。
次への手を打つことを忘れたらいけませんよね。

 

目の前を行き交うお金に左右される事のない、事業重視の姿勢を保てる経営者でありたいと思います。

 

さて次回は、行政書士の本村綾乃さんです。
綾乃さん、宜しくお願いします!!

 

一級建築士 小玉恵美