こんにちは、クロスオーバーネットワークの伊藤弥生です。
創業し、ビジネスの現場で耳にすることの多い会計に関連する用語について本日は解説したいと思います。
ビジネスって何だろう
そもそも、ビジネスとは、利益をあげる活動を継続的に行うことを言います。
このビジネスというのが、要するに企業の行っている活動です。単純な例で言えば、3百万円で海外からアクセサリーを仕入れ、1千万円で販売したとします。これだけの話なら利益が7百万円で大儲けです。
しかし、実際にこの取引を行うには、他にも様々なことをする必要があります。事務所を借りて、仕入業務や販売業務を行う従業員を雇い、販売促進のための広告宣伝を行うなど。
仮に、事務所賃借料が1百万円、従業員給与が3百万円、公告宣伝費が3百万円としたら、利益はゼロ円ですよね。
ビジネスという言葉は様々な意味で用いられますが、ここでは営利活動という意味で用いています。簡単に言えば、お金を増やす活動を、継続的に行うということです。
利益を上げればお金が貯まるので、従業員の給与を上げたりもできるようになるはずです。逆に、利益がマイナスになると(これを損失といいます。)従業員の給与を支払うことができないなんてことにもなりかねません。
企業は、できるだけ利益を上げる、さらには多少の損失にも耐えられるように利益を蓄積するということをします。また、将来もずっと活動していくためには、取引先との信頼関係が大切です。
創業すると言うことは、この活動を行うということです。取引先との信頼関係を維持発展させ、かつ、様々な経費を考慮して利益の出る取引をすることなんですよ。
会計って、この利益を計算する作業ですので、ビジネスの現場では、どうしても会計に関連する用語がでてくるのですね。
決算日とは?
必ず出てくるのが、「決算日」です。企業は、期間を決めて利益を計算しています。この期間を会計期間といいますが、多くの企業が会計期間を1年間としています。企業が設立されて最初の会計期間が第1期で、それから順次第2期、第3期と続いていきます。
ちなみに、企業が設立から10年後に存続している確率は10%を切っているといわれていますので、長く続いている企業は非常に頑張っている企業といえるでしょう。
さて、会計期間の最終日を決算日と呼びます。日本の大企業で多いのは3月31日を決算日としている3月決算の企業です。この場合、前年4月1日から今年3月31日までの利益を計算し、大きな企業であれば、その利益計算が正しく行われているか会計監査を受け、決算内容を詳しく公表します。また、決算内容を詳しく公表しない中小の企業も含め、利益に基づいて税額を計算し納税を行います。
決算日が近くなるとその会計期間の利益を少しでも多くしようと「決算バーゲンセール」が行われたりします。創業前は買物をする立場でバーゲン会場に行っていた人の中にも、創業後はバーゲンの準備に忙しくなるかもしれませんね^^
公認会計士・税理士 伊藤弥生