こんにちは、ブルームマネジメントの伊藤弥生です。
今更ながらの自己紹介のようですが･･･私は公認会計士事務所と税理士法人を経営しています。
近年は新たに事業を始める人の支援に注力しており、起業セミナーや創業セミナーと呼ばれる勉強会の講師や進行役を務めさせていただくことも多くなっています。
こういったセミナーでは自分で事業を起こした先輩経営者をお迎えして経験談をお話いただくことも少なくありません。
思うように事業を展開できず倒産の危機に瀕した話や、試行錯誤の末に事業を軌道に乗せた話など、実際にあった話は大変に興味深くそして勉強になります。
その中で先輩経営者がこぞって強調するのが、ビジョンの必要性です。
ここでいうビジョンとは、その会社が目指している将来の姿のことです。こんな製品を販売して人々の役に立ちますとか、こんなサービスを提供して人々の役に立ちますという、近未来の具体的な会社の姿です。
ビジョンが明確であれば、社内で働く人達もそのビジョンの実現という同じ目標に向かって力を結集できます。
また、ビジョンに共感した社外の人達が製品やサービスを購入してくれるかもしれません。
こうして、最初は経営者個人の夢に過ぎなかったビジョンを現実の会社の姿にすることができた、と話す先輩経営者が何人もいらっしゃいました。
さて、翻ってこれから起業しようと思っている人です。自分にはビジョンがないのですが起業しても大丈夫でしょうか、という質問を受けることがよくあります。
でも、先輩経営者の全員が起業する時からビジョンを持っていた訳ではないと思いますよ。
商売を続けていると、全然売れないとか、トラブルに巻き込まれるなど、多くの困難に突き当たります。
そんな時には商売を苦しいと感じてしまい、自分は何のためにこんな苦しいことをしているのだろうと悩むこともあります。
何度もそんな経験をするうちに結果的にビジョンが描かれることもあると思います。
商売がしたいから商売を始める、そんなビジョンなき起業でも、誠実に続けていれば見えてくるものがあるはずです。
公認会計士・税理士／伊藤弥生