令和3年分の確定申告の受付が始まっています。期限は新型コロナウイルス流行前と同じ3月15日です。しかし、オミクロン株が猛威を振るい自宅待機を余儀なくされる人もいらっしゃいます。そこで、新型コロナウイルス感染症の影響により申告等が困難な人については、簡易な方法により4月15日まで期限を延長することが認められました。
具体的には、3月15日を過ぎて申告する際に、新型コロナウイルスの影響により延長を申請する旨を、紙の申告書を提出する場合には余白に、電子申告の場合には特記事項に記載すれば、4月15日が納付期限とされます。
申告にあたっての相談や申告用のパソコンの使用に確定申告会場の利用を予定している人は、今年は確定申告会場への入場に整理券が必要となったので注意してください。
入場整理券は、各会場で当日配布され、配布状況によっては当日は入場できないこともあり得ます。日程に余裕をもって会場へ行くようにしましょう。
なお、入場整理券は国税庁LINE公式アカウントを通じて、オンラインで事前に取得することもできます。どうしても希望する日時に入場したい場合は、オンラインを活用すると良いでしょう。
もちろん、確定申告会場へ行かなくても、e-Taxにより自宅から申告することもできます。e-Taxは年々使いやすくなっており、今年は、ICカードリーダーがなくてもマイナンバーカード方式で電子申告できるようになりましたし、スマートフォンのカメラで「給与所得の源泉徴収票」を撮影することでその記載内容を自動入力できるようにもなりました。
さらに、国税庁が用意した人工知能にネットを使って申告の相談をすることもできるようになりました。
まだ医療費控除に関連した質問等限られた内容にしか対応していませんが、気軽に質問してみたいという人は試してみると良いでしょう。パソコンやスマホで「国税庁」「チャットボット」で検索すると、相談するためのチャットボットを見つけることができます。