こんにちは。クロスオーバーネットワークの八木香織です。今回のテーマは、起業に向いていない人のこと。
で、早速ですが、「正直、人の話を聞かない方は起業に向いてないと思います。」
起業は誰でもできるんです。自分でやりたいことがあって、他にはないアイデアがあって、熱意があって。そもそも、それまでの仕事を辞めて新しいことを始めようとするわけですから、起業される方は皆さん、ここまではみな持ってる。そして、事業計画を立てて資金を調達。これは、私達専門家に相談して頂ければ、って話。後は、店舗を構えて、スタッフ募集。
実は、起業が成功するかどうかはこれから。新しい事業を始めることはアイデアと熱意があればできます。でも、残念ながら、起業された方の多くが数年で廃業に追い込まれてしまう。起業してもその事業を継続できなければ、それは失敗。その原因を考えてみると、失敗した多くの事業が事業環境の変化についていかず、時代に取り残されたこと。そして、その大きな原因が「人の話を聞かなかったから」
今の時代、事業環境の変化は数年前の何倍も速くなっています。顧客も競合相手も常に新しい情報に基づいて、それこそ昨日とは違う行動をしている。だから、事業もそれに合わせてどんどん変化していかないとあっという間に取り残される。自分のアイデアに自信があって、信念にちかい熱意をもって始めたものでも、それこそ一年二年で陳腐化してしまう。
勿論、人の話を聞くことと、人の話に振り回されることは全然違います。自分の事業に対して本物の熱意を持ってる人は、ぶれない信念があって、だからこそ周りの話を聞いてどんどん変化できる。変化しても顧客は離れない。結局、人の話こそが事業環境そのもの。
だから「正直、人の話を聞かない人は起業に向いてないと思います。」
弁護士 八木香織