こんにちは、クロスオーバーネットワークの小玉恵美です。
外で過ごすのが気持ちの良い季節になり、出かけたいと思う事が多くなってきました。
ワクチン接種も2回目を終え気分的には随分と楽になりましたが、まだ大手を振って旅行するには気が引けるなというのが正直な心境です。
大阪在住の私からすると、京都は少し出かけるにはとても良いところです。
すぐ近くに世界が憧れる都市があるというのは、幸運なことです。
ここが好き
住む方たちから京都に対する誇りを感じられるのが、私の京都の好きな所です。
土地に対して敬意や誇りを持ち続けてきた歴史というのは、とても稀有なものと思います。
そういう奇跡のような思いが連綿と続いて根差しているからこそ、貴重な街並みや建物、建物に息づく伝統や文化を現代でも学び体験させてもらえていると思うと、有り難い気持ちになります。
伝統の中で生きるというのは、ある程度の不便さもあります。
建物に関しても、かなり不便だと思います。
京都の住宅はとても良く考えられた作りになっています。
が、正直なところ文明の力を知ってしまった私たちにとっては住むには過酷な状況です。
それでも大切に使われ続けている建物が沢山あります。
そういうところを素敵だなと感じるのです。
講演会で建築家の安藤忠雄氏が住宅の設計について、「住む人が建物に合わせて生活すればいい」とおっしゃったのを学生の頃に聞いた時は、目からうろこ状態でしたが今はその気持ちが少し分かります。
本当にいい建物には敬意を払って使ってほしい、大事にして欲しい、そう思ってしまいます。
これからも京都の方々が、貴重な街並みや建物、建物に息づく伝統や文化を守り続けて下さるのだと思います。
本当に有難い事です。
大阪人として、これからもその恩恵にあずからせて頂こうと思います。
一級建築士 小玉恵美