【この10年で女性の起業シーンはどう変わった?】(司法書士・植森春奈)

こんにちは、クロスオーバーネットワークの植森春奈です。

早いもので、今年も残すところあとわずかとなりましたね。この時期は目まぐるしく過ぎていきがちですが、一度呼吸を整えて、翌年を気持ちよく迎えられる準備の時期としたいものです。

 

さて、今回のテーマは、この10年の女性の起業シーンの変化についてです。

起業以前の問題として、この10年で「女性の働き方」は大きく変わってきました。私が大学を卒業した20年前は、いわゆる「共働き世帯」はまだ少数派でした。その当時は、結婚・出産・育児等のライフステージの変化に伴うキャリアの中断は、多くの女性が経験することであったと思います。しかし、今や半数以上の世帯が共働きとなる時代となりました。女性にとって、働くこと(働き続けること)が「当たり前」とになった今、働き方も様々です。女性が多様なキャリアを積む中で、「起業」を選択する女性が増えたことも、またごく自然な流れなのだと感じます。

ひと昔は、女性が働き、「男性と肩を並べる」キャリアを重ねていくためには、相当の覚悟と人一倍の努力が必要であるというムードが社会全体にありました。さらに、女性経営者となると、一部の選ばれた優秀な人物にのみ許されるものというイメージだったかもしれません。しかし、今、若い世代の社会人や起業家の方とお話していると、そういった気負いがほとんど感じられないことに驚きます。

 

もちろん、こういった社会の変化は、さまざまな要因によってもたらされたものですが、「働く女性」の先輩たちが長年積み重ね、作ってくれた「道筋」によるものが大きいと私は思います。

 

とは言え、その道筋はまだ半ば。女性の経営者や起業家が全体に占める割合はまだ高くはありません。これからの女性の起業シーンを盛り上げるために、女性と社会が連帯していけると、次の10年はより良い未来になるはずです。私も、ブルームマネジメントの活動を通じて、その応援団の一員でありたいと願っています。

司法書士/植森春奈