【あなたの起業は大丈夫?8士業で描くスタートアップ完全ガイド】(弁護士・八ツ元優子)

こんにちは、ブルームマネジメントの八ツ元優子(やつもとゆうこ)です。

弁護士は、トラブルが起こらない限り、必要性をあまり感じてもらえない士業かもしれません。

トラブルが起こった時に初めて、「この契約について最初から弁護士に確認しておいてもらったらよかった!」「あんな対応する前に、弁護士に事前に相談しておくべきだった!」と必要性を感じてもらえる士業かな、と思うことが多いです。 このブログを読んで、起業時から弁護士と関わっておこうかなと思って頂けると嬉しいです。

予防

私は、このブログで、弁護士の役割や必要性として、「予防」ということを何度か書いてきました。起業される際に必要となりそうな契約として、賃貸借契約書・取引基本契約書・委任契約書等、すぐ思いつく契約が何個かあるのではないでしょうか?

トラブルが起こらなければ、このような契約書に契約の相手方から言われるがまま押印してしまえばよいですが、あとから「中途解約の際にこんなに違約金がかかるなんて!」「すぐ解約したいのに自由に解約ができない。」「この作業にも別途費用が発生するの?」という事態になることもあるので、事前に契約書を弁護士に確認してもらっておくと、こういう事態の起こるリスクは減ります(ゼロにはなりませんが)。

予防にお金(弁護士の顧問料や相談料)を出すことに躊躇する気持ちはわかります。資金がショートしそうなのに、弁護士にお金を出していられないという場合もあります。理想論かもしれませんが、「予防」と「資金繰り」を天秤にかけた際、「予防」に重きをおける財政状態を作って頂ければと思います。 起業時は、弁護士をトラブル予防屋として使ってもらえればいいかなと思います。

アンテナの作り方

ここからは、弁護士としてというより起業人の立場になって書いていこうと思います。

起業するとき、お金・人(雇用)・各種手続きなど、検討しなければいけないことが多いです。このすべてについて、自分でtodoをピックアップして対応するのは、難しいですよね。そもそもtodoのピックアップが正確にできるか怪しい・・・。やることを調べるにしても、何を調べていいかわからない・・・。

私は、すでに起業した人や専門家(税理士・社労士・司法書士・公認会計士・弁護士等)に「何がわからないか、わからない。」というレベルで気軽に相談できる環境にしておくことが安全だと考えています。さらに、専門家と言っても、税理士・社労士・司法書士・公認会計士・弁護士がそもそも何をする専門家かわからない、というのも当然だと思います。

ですので、人とつながって、アンテナを作って欲しいと思います。 その中で、起業の際のtodoがわかれば、そこからは自分で調べたり、そのtodoに必要な専門家に相談したりして、対応していけると思います!

まとめ

起業は一から(ゼロから?)自分で作り上げていくという作業で、出来上がった組織に入る場合とは違います。人とつながってアンテナを作り、その中で、弁護士を含めて士業を活用いただければ!と思います。

弁護士 八ツ元優子