クロスオーバーネットワークの八木香織です。
今回のお題は夏休み。仕事をするようになって、夏休みといってもお盆の数日間だけ。学生の時のように一か月以上休みだったなんて、今から思えば夢のような話。
夏が暑いなんて、年を取って文句言うことが癖になってから感じるようになったことで、学生の時はどれだけ暑くて汗だくになっても、そう、暑いことを忘れて駆け回ったり、クラブ活動に熱中していました。そして、夏休みも半ばが過ぎると、いつもなぜだか少し寂しい気持ちになって、何を期待するわけではないけれど、それこそ夏を抱きしめていたように思います。
大人になると、本当は自由が少し増えたのに、忙しさにかまけて暑いだけの夏を過ごしてしまいがち。でも学生の時のように暑さも忘れて汗だくになるなんてもうできないから、私は「夏といえば」を毎日楽しみたいなあと思うようになりました。
皆さんにとって「夏といえば」は何ですか。私はいっぱいあります。本当にありきたりものをていねいに楽しむ。そんな夏が過ごせたらいいなぁ。
まず、京都で夏といえば、言わずもがな祇園祭、でも私は食気先行。祇園さんと聞けば鱧。祭りの声を聞くと、早く鱧を食べなきゃって思ってしまう。鱧と言えばやっぱり湯引き。梅肉でさっぱり食べたら最高。最近行ったお店屋さんで、梅肉にワサビをといて食べることを教えてもらいました。これもまたきりっとしていて夏にぴったり。八月に入ると脂が抜けておいしくなくなると言われているけれど、夏に鱧を見つけるとつい買ってしまいます。なんたって湯引き。鍋にお湯さえ沸かせばできてしまいますから。
食べ物続きで恥ずかしいですが、私の夏に外せないのが胡瓜と茄子のぬか漬け。普段は面倒だから漬けていないけれど、夏だけは欠かせない。ぬか床と聞くと、なんだか大袈裟ですが、私は五月に入って路地ものが出回るころに、水ナスのぬか漬けをふたつ、みっつ買って、それに入っていたぬかだけを少し大きめのタッパに残しておく。美味しそうな胡瓜や茄子を見つけたら、丸のまま塩でもんでそれに入れるだけ。発酵が進み過ぎないように冷蔵庫に入れておけば、そんなに手間かけなくても楽しめる。冷たいお茶をご飯にかけて一緒にさらさら。どんなに食欲がない時でも二杯はいけちゃいます。
あらあら、食べ物のことばかりでもうこんな文字数になってしまいました。やっぱりわたしは色気より食い気なのかなぁ。このブログがアップされる頃はもう夏の終わり。夏の終わりの花火や祭囃子ってほんとに涙が出るくらい懐かしい気持ちになります。新しい水着を買って海に行くなんてことはなくなったけれど、何でもない夏の断片が楽しく愛おしく感じられるようになったのは、少しは大人になったのかなあ。ん?年を取ったのか、、、、
と、中途半端なことになってしまいましたが、皆さんの「夏といえば」は何かしら。今年の夏も楽しまれたでしょうか。まだまだ夏をあきらめないで、秋の気配を感じる日まで夏を楽しみたいなと思います。夏が終わったら次はなんたって食欲の秋が待っていますし。おっと、最後まで食い気の八木でした。
クロスオーバーネットワーク/八木香織